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男性の尿漏れや頻尿は前立腺肥大が原因!? 対策は快尿スクワット(専門家解説)

解説 健康体力研究所顧問
野沢秀雄

尿漏れ・頻尿は男女ともに悩みのタネ。
男性の尿漏れ(尿失禁)や頻尿は、前立腺が肥大していることが原因かもしれません。
とはいえ、前立腺肥大は特別な病気ではありません。年齢を重ねれば、前立腺が徐々に肥大するため、誰もがなりやすいのです。

問題は、前立腺肥大によって尿漏れや頻尿などが起こりやすくなるということ。尿漏れや頻尿で悩む人は、まずは泌尿器科で専門医に診てもらうことが重要です。そのうえで、それ以上に悪化させないための対策を自力で行ってみてはいかがでしょう。

この記事では、前立腺肥大とはいったいどのような状態か、尿漏れや頻尿で悩む男性の自力対策にはどんな方法があるのか、健康体力研究所の野沢秀雄先生に話を聞きました。



年を重ねるとほとんどの男性は前立腺が肥大する!?下半身の運動が防ぐ秘訣

前立腺は男性だけにあり、膀胱の出口で尿道を取り囲むように位置している生殖に欠かせない重要な臓器です。
通常クルミの実ぐらいの大きさです。

前立腺は40代ころから徐々に肥大します。これが前立腺肥大と呼ばれるもので、年を重ねればほとんどの人に見られる症状でありそれ自体は病気ではありません。

ただし肥大した前立腺が尿道を圧迫して、
●尿の出る勢いが弱くなった
●日中にトイレに行く回数が増えた
●排尿後も尿が残っている感じがある(残尿感)
●排尿後に尿が少量漏れる、いわゆる「チョイ漏れ」がある

などの症状が出てくれば、日常生活に支障をきたします。
当てはまる症状がある人は、必ず泌尿器科で専門医に診てもらってください。
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座りっぱなしの人は血流が悪くなるため前立腺肥大を招きやすい?

前立腺が年を重ねることで肥大することは前に述べたとおりですが、なぜ肥大するかについては、実はまだはっきりとは解明されていないそうです。ただし、年を重ねること以外にも次のような要因が関係すると考えられています。

まずは、食事の欧米化です。肉や乳製品を中心とした高脂肪・高たんぱくの食事は前立腺肥大を招きやすいと考えられています。
また、肥満で血圧が高い人にも前立腺肥大は多いと専門医は指摘しています。

さらに重大な原因は、足の運動不足。例えば、座りっぱなしの運転手やデスクワーク中心の仕事の人などは注意してください。
下半身の血流が悪くなって前立腺への血流が滞ることで、前立腺肥大を招きやすくなると考えられるそうです。
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スクワットをやったら夜間頻尿がみるみる改善!肥大した前立腺も縮小!?

前立腺肥大の自力対策として私がみなさんにおすすめしたいのは、直立したまま、ひざを曲げたり伸ばしたりするスクワット運動です。私自身も70歳を過ぎてから夜間頻尿に悩まされていました。

ひどいときは、夜中に3回も4回もトイレに起き、排尿後に残尿感も現れるという典型的な前立腺肥大の症状が現れていたのです。
ところが、スクワットをそれまで以上に実践し足腰を鍛えたところ、尿トラブルがみるみる改善してしまったのです。

さらに、私の場合は、泌尿器科で検査を受けたところ、肥大していた前立腺が小さくなっているともいわれたのです。
これには医師も驚いていました。私の例はかなり特殊だと思いますが、尿漏れや頻尿の症状が改善したという例は何人もいます。

10回行う快尿スクワットを1日に3セット行おう

では、私が実際に行ったスクワット、まさに快尿スクワットともいうべきこの運動のやり方を説明しましょう。

快尿スクワットのやり方
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❶左の写真のように両足を肩幅よりも10~15センチ広げて立ちます。
つま先は開きぎみに、両手は体の左右に自然に垂らしてください。

❷右の写真のように息を深く吸いながら、ゆっくりとひざを曲げていきます。
このとき、ひざがつま先よりも前に出ないように注意してください。
太ももが床と平行になるまでひざを曲げたら、今度は息を吐きながらひざを伸ばして
①の姿勢に戻っていきます。

これを10回くり返します。終わったら30秒~1分間休憩してください。

この10回の動作を1日3セットから始めて、徐々に回数は増やしていきましょう。尿漏れや頻尿に悩んでいる男性は、ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia 
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