どうして太ももやお尻、二の腕に余計なお肉がつくのだろう…と悲観している人は多いはずです。年齢を重ねるほど、その思いは強くなるかもしれません。単刀直入にいうと、太ももやお尻、二の腕が太りやすいのは、それらの部位に皮下脂肪がつきやすいためです。特に、女性は女性ホルモンの影響で、男性よりも皮下脂肪がつきやすいとされています。

ただし、悲観することはありません。太ももやお尻、二の腕の余分なお肉は、皮下脂肪の近くにある筋肉を鍛えることで、効率よく取り除くことができます。つまり、太もも太りが気になる人は太ももの筋肉を、二の腕のたるみが気になる人は二の腕の筋肉を鍛えさえすればいいのです。

実際、私はパーソナルトレーナーとして、これまで数千人の体型を若返らせる手助けをしてきました。その経験から、皮下脂肪の近くにある筋肉をうまく動かすことで、その部位の脂肪をピンポイントで減らせることがわかったのです。そして、私は長年の指導経験をもとに、筋肉をしぼる動作を活用した部分痩せの5秒トレーニングを考案しました。

筋肉をしぼる
筋肉をしぼるとは、筋肉を完全収縮させる運動のことです。
例えば、ひじを90度に曲げて二の腕の上腕二頭筋に力こぶを作ってみてください。そこから、小指の外側が見えるように、こぶしを外側へと回転させてください。すると、力こぶが一段と硬くなるはずです。これは、こぶしを回転させたことで、力こぶのある上腕二頭筋が完全収縮したことを示しています。

今回は、「しぼる」動作を活用した太もも・お尻・二の腕の部分痩せ法を紹介しましょう。

❶足裏が床につく高さの背もたれのあるイスに浅めに座る。左足を太ももの筋肉の力だけで、できるだけ床と平行になるように上げて、足の指はすべて曲げる。
その状態から、5秒かけて左足を内側にひねりながら、太ももをしぼる。
❷5秒かけて左足を外側にひねりながら、太ももをしぼる。右足も同様にして行う。

片方の足につき、内→外の順番に20往復を1セットとして、左右の足を1日1セット以上行うようにしましょう。太ももの5秒トレーニングで注意すべき点は、必ず太ももの筋肉（大腿四頭筋）だけを使うこと。つい、腕やお尻の筋肉にも力が入ってしまいがちですが、それでは作用が期待できませんので、注意して行ってください。

❶イスなどにつかまって、左足を軽く上げた状態で立つ。
❷足を後ろに伸ばし、最後に爪先を外側にひねって、お尻をしぼる。お尻をしぼった状態で5秒間静止する。そのあと、❷の状態に戻る。右足も同様にして行う。

片方の足につき、10回くり返すのを1セットとして、1日1セット以上行うようにしましょう。お尻の5秒トレーニングで注意すべき点は、片方の足を上げるとき、背すじを反らさないようにすること。背すじを反らすと、お尻に力が入りづらくなります。

❶左腕を体の真横から上げる。左手でこぶしを作り、息を吐きながら上腕二頭筋に力を入れ、腕をゆっくりと折り曲げる。
❷左腕を曲げ、力こぶができた状態から腕を矢印の方向にひねって、二の腕をしぼる。その状態で5秒間静止する。そのあと、❶の状態に戻る。右腕も同様にして行う。

片方の腕につき、10回くり返すのを1セットとして、1日1セット以上行うようにしましょう。
もちろん、無理にやりすぎて逆に体調が悪くなってしまってはよくないので、必ず体調に応じて毎日続けることが最重要です。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

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