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あると便利な「ハッカ油」の使い方5選〜実際に試してみた〜

解説 カラダネ編集部

近年は残暑が長く尾を引き、9月いっぱいまで、真夏のように蒸し暑い日々が続きます。暑苦しい日々に、暑苦しいカラダネ編集部がおすすめするのが「ハッカ油」。
健康情報誌『夢21』で紹介されていた、ハッカ油の活用法を編集部で試してみたところ、驚きの結果が!
ハッカ油の使い方を、詳細にレポート。



ハッカ油とは?

ハッカ油は、和種のミント「薄荷(はっか)」の茎や葉から、エキスを抽出した精油(エッセンシャルオイル)です。
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ミント独特のスーッとする、清涼感のある香りは、「メントール」という成分に由来します。ハッカ油のさまざまな使い道に、役立っている成分です。

ハッカ油はどこで買える?

ハッカ油はドラッグストアで販売されています。もし、近くのお店で見つけられなければ、ネット通販でも購入できます。

ハッカ油を使う際の注意点(パッチテスト)

ここでは、ハッカ油を使ったスプレーや軟膏などの作り方を紹介します。作ったスプレーや軟膏は、まずは自分の肌に合うかどうかを必ず確かめてください(パッチテストですね)。

二の腕や太ももの内側など、皮膚の柔らかい場所に作ったモノを塗ります。そして、1日置いて、かゆみや赤みといった異常が出ないかを確認してください。

異常が出ないなら、大丈夫です。

また、塗ったさいに、ちょっと刺激が強い?と感じたらハッカ油の量を減らしましょう。
爽快感が欲しいと感じたら量を増やします。微調整しながら、自分にピッタリ合ったものを作ってみてください。

ハッカ油の使い方1「虫除け」

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メントールの爽やかな香りは、人間には心地よいものですが、蚊やハエなどの虫たちは苦手なようです。虫が入りそうなところに、ハッカ油スプレーをひと吹きするだけで、虫が近づきにくくなります。

ハッカ油スプレーの作り方

●用意するもの

  • 水……100ミリリットル
  • ハッカ油……15~20滴
  • スプレーボトル(ガラス
  • 無水エタノール……10ミリリットル

スプレーボトルに水とハッカ油を入れ、振って混ぜます。水と油は分離するので、使う前によく振ってください。ただし、無水エタノールを加えると、ハッカ油が水によく溶け込み、毎回振る必要がなくなります。なお、スプレーは1週間以内に使い切ってください。

虫よけ作用確認レポート

ハッカ油の威力を調査すべく、屋外にフルーツを仕掛けて、虫除けテストをしてみました。

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1時間もすれば、小さなアリが群がってきます。

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ところが、ハッカ油スプレーをひと吹きするとこの通り! アリの群れは、あっという間に退散してしまいました。

家の虫よけにも体に塗っても

家では、虫が入ってくる網戸にハッカ油スプレーを吹いておくと、窓を開けた時に虫が入るのを防げます。窓の近くに、ハッカ油を染み込ませた布をぶら下げてもOK。

風が通るたびに爽やかな香りが流れ、涼しい気分になります。すべて自然の成分なので、化学薬品の防虫スプレーを使いたくない人におすすめです。

また、ハッカ油スプレーやハッカ油軟膏を体に塗って、蚊よけにしてもよいでしょう。ハッカ油軟膏は、かゆみ止めにもなるという一石二鳥アイテム。腕に塗るとスースーして気分爽快。香りのよさも抜群です。

ハッカ油軟膏の作り方

●用意するもの

・ハッカ油……40〜60滴
・ワセリン……10グラム
・クリーム容器など

ワセリンにハッカ油を15〜20滴ずつ加えてよく混ぜる。これをくり返して分量分のハッカ油を入れ、クリーム容器などに詰める。

ハッカ油の使い方2「かゆみ止め」

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ハッカ油軟膏は、虫刺されなどのかゆみ止めにも活用できます。

ハッカのメントールは肌につくと脳が「冷たい」と感じます。すると、かゆみに対する知覚が抑えられて、かゆみを感じにくくなるそうです。さらに、皮膚から脳にかゆみが伝達されるのを抑制するといいます。

かゆみを完全に断ち切るには、虫刺され自体を治さなければなりませんが、一時的なかゆみ止めとして、ハッカ油は大いに活用できるのです。

ハッカ油の使い方3「お風呂」

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夏のお風呂上がり、火照った体を冷ますのは大変。汗がなかなか引かず困ってしまう、という方にはハッカ油の入浴剤、ハッカ油のシャンプーを。 編集部で早速試してみました。

ハッカ油のお風呂とシャンプーのレポート

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入浴剤、といってもお湯をはった浴槽にハッカ油を3滴ほどたらすだけ。

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少しだけ油が浮きますが、色はなく、かき回せば見た目はいつもどおりのお湯に。

お湯につかると、爽快な香りが漂ってきて、リラックスできそう。しばらくたてば、腰から背中にかけてミント独特のスーッとした感覚が。体が温まっている感覚はあるのだけれどなぜか涼しい、不思議な気分。

お風呂上がりは、肌の表面がスースーして、いつものように汗が吹き出しません。体をふいてからも、およそ15分はミントの爽快感が持続しました。いつも通り扇風機の風に当たると、夏なのに肌寒く感じるくらいです。(あくまでも編集部の体験レポートです、感じ方は人それぞれですので、あしからず)

ハッカ油シャンプーは、いつものシャンプーにハッカ油を1滴たらし、よく混ぜてからふつうに洗髪に使うだけ。 お風呂上がりも、頭がスーッとして残暑の夜も爽快でした。ただし、頭皮に傷や炎症があるとき、使ったときに異常が現れた場合は控えてください。

ハッカ油のお風呂上がりはなぜ涼しい?

ハッカ油で涼しさを感じるのは、主成分であるメントールの働きによるものといわれます。メントールが、温度を感じる皮膚のレセプター(受容体)のうち、冷たさを感じる受容体を刺激。すると、脳が冷たいと勘違いして涼しさを感じるということです。もちろん、実際に温度が下がっているわけではなく、体はしっかり温めてくれます。

ハッカ油の使い方4「足のにおい対策」

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暑い時期の悩みのひとつが体臭。とくに、靴を脱いでむわっと漂ってくる、足の悪臭はやっかいです。 そんなときにも役に立つのがハッカ油です。

足が臭くなる大きな原因は汗と言われますが、汗自体がにおっているわけではないようです。においを発しているのは、汗の皮脂や湿気が大好きな雑菌といわれます。虫除けと同じく、雑菌の繁殖を防ぐのに役立つことでしょう。

また、ハッカ油のお風呂の例にもあるとおり、メントールには涼しく感じさせる作用があり、足に汗をかきにくくしてくれます。

やり方は簡単。靴下を履く前に、数滴のハッカ油を手に取り、足の裏や指の間に塗り込むだけです。

これも編集部で試してみました。すると、塗った瞬間は足がスースーします。そして、靴下を履いて1日過ごしたところ、足の汗はいつも通りかくものの、靴を脱いだときに靴下から漂うのは、さわやかなハッカ油の香り(笑)。
人前でも、安心して靴を脱げます。ハッカ油、おそるべしです。

ハッカ油の使い方5「防虫におい袋」

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暑さが過ぎれば、衣替えの季節です。衣類を長期間収納する時に、ハッカ油のにおい袋を入れてはいかがでしょうか。冬物のセーターももちろんです。

ハッカ油を生活の中に取り入れている専門家の話では、2〜6滴のハッカ油を染み込ませた脱脂綿をにおい袋に入れているそう。におい袋を洋服でクルクル巻いて収納しているといいます。

ハッカ油を染み込ませた脱脂綿を、そのまま衣類の間に入れると、変色する可能性があるので、お茶パックなどの小袋に必ず入れましょう。シリカゲルなどの乾燥剤をいっしょに入れるのもおすすめ。 虫よけやカビ予防になり、次の季節に衣替えしたときに、ハッカ油のさわやかな香りがするので気持ち良く着られます。

ハッカ油まとめ

ハッカ油は、たった一つあるだけで実にいろいろな使い道がある精油です。
虫除けに、お風呂に、かゆみ止めに、足臭対策に、防虫に。

ハッカ油の使い方はほかにもあります。
香りがいいので、例えば、夏はハンカチに染み込ませて持ち歩く、小皿に入れてリビングに置く、などなど。

ハッカ油生活、みなさんも今日から始めませんか?


記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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