カラダネ(わかさ出版)
医師や専門家とあなたをつなぐ、
健康・食・くらしのセルフケアが見つかる情報サイト
ダイエット中の止まらない食欲を止める!空腹感が消える【10秒その場ダッシュ】
米山公啓
ダイエット中のみなさんに朗報があります。
「止まらない食欲」を止めて、空腹感をすぐ消す運動が見つかりました。その名も「その場ダッシュ」。
立ったまま「その場ダッシュ」を10秒行うだけ。なぜいいのか、脳科学にくわしい神経内科医の米山公啓先生に話を聞きました。
食欲を抑えきれず、甘いものをとりすぎてしまう
ダイエット中なのに「食欲が止められない」「食べ過ぎてしまう」という人、たくさんいらっしゃると思います。
空腹感で食欲を抑えきれず、つい間食して甘い物をとりすぎてしまう……ダイエットに挑戦しても、いつも失敗してしまうという人からよく聞く話ですよね。
では、食欲を抑えるにはどうすればいいのでしょうか。
例えば、水をたくさん飲む!といった方法をすすめる人もいます。
ところが、実際には水はそう簡単に大量に飲めるわけもありません。だいたい、水をたくさん飲むことで下痢してしまうなど、体調を崩してしまっては元も子もないでしょう。
食欲を止めるには交感神経を活発にして脳を勘違いさせよう
こうした食欲は自分の脳に「勘違い」をさせれば、簡単に抑えることができます。脳に「もうおなかいっぱいだよ!」と勘違いさせればいいのです。
勘違いさせる鍵は、あなたの体内の自律神経が握っています。
自律神経(意志とは無関係に内臓や血管の働きを支配する神経)には、交感神経(活動時に活発に働く神経)と副交感神経(休息時に活発に働く神経)があります。
そのうち、交感神経を急に活発に働かせると、脳からは胃腸に「休みなさい」という命令が出ます。すると脳は「今はおなかが空いていない」と勘違いするのです。
その結果、空腹感が消えて食欲が止まります。
交感神経を活発にする運動【10秒その場ダッシュ】のやり方
交感神経を急に活発に働かせるには運動するのが一番です。
そのためにオススメの運動が、「その場ダッシュ」です。
その場ダッシュをすると、交感神経をすぐ活発にすることができます。
やり方も実に簡単。
①空腹感を覚えたとき、その場で走るときのように腕を振る。
②①に合わせて、10秒ほど太ももを上げ下げする。
空腹感を紛らわせる作用は1時間ほど続くとされています。
【10秒その場ダッシュ】その他の作用まとめ
いかがでしょうか。
急に食欲が出ていつも我慢できない人でも、10秒その場ダッシュを実行すれば、きっと食べ過ぎを防げるはずです。
10秒その場ダッシュは、交感神経を活発にするだけではなく、アドレナリンというホルモンの分泌も促して、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を上げます。
すると、脳は栄養が補給されたと勘違いするため、その点からも空腹感を消すのに役立つはずです。
ダイエットに失敗ばかりしている人が近くにいる場合も、ぜひ10秒その場ダッシュを教えてあげてください。今度こそ、ダイエットに成功できるはずです。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
この記事が気に入ったらいいね!しよう