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菌活ダイエット用の【塩きのこ】は、えのき・まいたけ・エリンギの3種で作るのがおすすめ
則岡孝子
今話題の菌活ダイエット。菌活ダイエットを実践するなら「塩きのこ」がオススメです。
ところで、塩きのこで菌活ダイエットを行うときは、ぜひ「えのき・まいたけ・エリンギ」の3種で実践してください。
なぜ、この3種をオススメするのか……順番に解説していきます。
まいたけ特有の成分が、脂肪がたまるのを防ぐ
最初は、まいたけの減量作用から。
まいたけには、「MXフラクション」という特有の成分が含まれています。MXフラクションは、神戸薬科大学の教授によって発見された成分で、血糖値の急上昇を防いでコレステロール値を下げる働きがあるとわかっています。
私たちは、食事をして血液中の糖分が増えると、すい臓からは糖を分解する「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは糖を脂肪に変えて体内にためる働きがあるため、血糖値が急上昇してインスリンが多く分泌されると、その分、脂肪が体内にたまりやすくなります。
まいたけ特有のMXフラクションは、血糖値の急上昇を抑える働きがあることから、脂肪がたまるのを防げると考えられます。
エリンギには中性脂肪を抑える働きが
エリンギも、ダイエットに役立つ働きがあります。
具体的には中性脂肪が体内に吸収されるのを抑える働きがあると、人の試験で確認されているそうす。
しくみは、こうです。
中性脂肪は通常、小腸で「リパーゼ」という酵素によって分解されて吸収されます。ところが、エリンギを食べるとこのリパーゼの働きが弱まって脂肪の吸収を抑えるというわけです。
エリンギは、もともとはヨーロッパでしかとれなかった貴重なきのこですが、日本の企業が研究を続けて人工栽培に成功し、今は本当に安く手に入るようになりました。
おいしいだけでなく減量にも役立つということで、ますますエリンギの人気が高まりそうです。
えのきで内臓脂肪が減った!
最後は、えのきについて。
えのきにもコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。えのきをミキサーで粉砕したあとに煮てから製氷皿で凍らせる「エノキ氷」を使った試験を紹介しましょう。この実験は、東京農業大学の江口文陽教授によるものです。
江口教授は、血清脂質がやや高めの成人108人を、エノキ氷を毎日3個(生のエノキに換算して約50グラム)食べるグループと食べないグループに分けました。
そして、摂取前と摂取1カ月後、2カ月後、3カ月後、摂取中止2カ月後に総コレステロール値や中性脂肪値の変化を調べました。
すると、エノキ氷を食べたグループは、食べないグループよりも血液中の総コレステロール値や中性脂肪値が低下していました(下のグラフ参照)。さらに、エノキ氷を食べたグループの中には、3カ月後に内臓脂肪の断面積が約38平方センチ減った人もいました。
まいたけ、えのき、エリンギの3種で塩きのこを作ろう
いかがでしたでしょうか。
まいたけ、えのき、エリンギは「3大減量きのこ」といっても過言ではないほど、優れた働きがあるとおわかりいただけたでしょう。
みなさんも、3大減量きのこで、塩きのこを作って食べてみませんか?実際、塩きのこを紹介したテレビ番組では、10キロもやせた人の例が紹介されたほど。
ぜひ、塩きのこで菌活ダイエットを始めてみてください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
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