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【禁煙対策メソッド❸】禁煙貯金のススメ|1年で15.7万円、5年で80万円を目安に貯めよう

解説 日本禁煙学会理事長・日本赤十字医療センター医師
作田学

毎月の生活費に占める「タバコ代」について、真剣に考えたことがありますか?改めて、長期スパンでタバコにかかる金額を計算してみると、タバコに対する考え方が変わるきっかけになるかもしれません。

日本禁煙学会理事長で医師の作田学先生に、タバコとお金に関わる話をお聞きしました。

家のリフォームや家族旅行の夢が叶う

現在、日本で発売されているタバコの平均価格は1箱400~500円。消費税やたばこ税の増税に伴って年々値上がりを続けており、この数十年の間に価格は3~4倍になりました。今後もこの値上がりは続いていくはずです。

これまでも、値上がりを機に、禁煙を考えた人もいるのではないでしょうか。タバコに使う金額は、月単位、年単位で考えると、かなり大きな出費となります。タバコをやめて、その分を貯蓄に回してみたらどうなるでしょう。

例えば、タバコを1日1箱吸っている人で計算してみます。1箱の値段が430円だとすると、1週間禁煙すれば約3000円、1カ月禁煙すれば約1万3000円、1年間禁煙すれば約16万円も貯金できるのです。16万円あれば、タバコのヤニで変色した冷蔵庫やクーラーなどの大型家電の買い替えができます。

さらに、5年禁煙すれば80万円、10年なら約160万円、20年なら約320万円の貯蓄になります。160万円あれば家のリフォームができますし、320万円あれば車を買ったり、家族で海外旅行に行ったりと、将来の夢が膨らみます。

もし、今までどおりタバコを吸いつづければ、そのお金はすべて煙と灰に変わるだけ。しかも、高いお金を払ってわざわざ体に毒をためているのですから、こんなに無意味なことはありません。

目の前の1本が「320万円」と考える

また、こんな発想の転換はいかがでしょうか。あなたの目の前にある1本のタバコは、320万円の価値があると考えるのです。

それを吸って0円にしてしまうか、禁煙して本当に320万円の貯蓄を手にするか。吸ってしまえば、320万円が一瞬のうちに灰になってしまいます。320万円の当たりクジや札束に火をつけてしまうなんて、おろかなことだと思いませんか。

たった1本のタバコを手放すことで、家族の生活が快適で余裕のあるものになることを想像すれば、禁煙に対する意識も大きく変わってくると思います。

記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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