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【禁煙対策メソッド❻】タバコと縁を切る生活習慣|食後すぐ席を立つ、胸ポケットの服着用禁止
タバコがなかなかやめられない原因の一つに、習慣的な依存があげられます。タバコを吸う行為が、歯を磨いたり、お風呂に入ったりすることと同じように、生活習慣として体に染みついてしまっているのです。
その生活習慣から脱する方法について、日本禁煙学会理事長で医師の作田学先生に話をお聞きしました。
まず、朝の行動パターンを変えてみよう
禁煙を決意したら、自分の喫煙パターンを客観的に観察してみましょう。タバコを吸うタイミングはだいたい決まっているので、いつ、どのようなときにタバコを吸っているのかを認識して、そこに結びつく行動をあらかじめ変えてしまえばいいのです。
タバコを遠ざける生活習慣
例えば、朝起きてすぐタバコに手を伸ばすという人は、先にトイレに行ったり、顔を洗ったり、着替えをしたりと朝の行動順序を入れ替えます。吸いたいと思ったときに別の行動を取ると、その欲求が消えてしまいます。
食後にタバコを吸いたくなるという人は、食べ終わったらすぐに席を立って、場所を変えるようにしましょう。タバコを吸えないエリアに移動するのが一番です。周囲の景色が変わると気持ちの切り替えもしやすくなります。近所をひと回り散歩する余裕があれば、なおいいでしょう。
仕事の合間の一服が習慣になっているという人は、タバコを吸う代わりにトイレに行ってみたり、その場で軽いストレッチをしてみたりするのがおすすめです。
吸いたくなるきっかけを作らない
タバコをやめるには、タバコを吸いたくなるきっかけもできるだけ排除しておくべきです。
例えば、タバコの箱やライター、灰皿を見るだけでタバコが吸いたくなるという人は、それらを処分するか、目につかない場所に隠してください。男性は、よく胸ポケットにタバコを入れるので、胸ポケットのついた服を着ないように注意しましょう。
タバコを吸っている人を見たり、その煙をかいだりすると吸いたくなる人は、タバコを吸う人、煙のある場所(パチンコ店やゲームセンター、喫煙コーナーなど)をさけましょう。タバコを売っている場所(コンビニ、自販機など)にも近づかないようにします。その場所を避けられる通勤路や通り道を考えてください。
また、アルコールを飲むと、気分が開放的になり、タバコの誘惑に負けてしまうケースが多いようです。やむを得ず飲み会などに参加する場合は、アルコールは乾杯の一杯だけにする、喫煙者の近くに座らないなど、自分なりのルールを決めておきましょう。禁煙宣言をして、周囲の理解と協力を得ながら禁煙を進めるのもおすすめです。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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