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股関節痛は台所仕事で悪化。座面の高いイスに「ちょい腰かけ」で痛みと悪化を防げ
股関節痛の人にとってつらいのは、立っているとき。特に、主婦の方は料理や食器洗い、洗濯など立っている時間が長い人も多いでしょう。
実際、そうした立ち仕事が股関節痛の原因になる場合も多いといいます。
そこで、そうした立ち仕事のときにはぜひイスを使ってください。どんなイスがいいかを、整形外科の専門医に聞きました。
股関節痛を根本から治すためには、まずは専門医の治療を受けることが肝心です。そのうえで、股関節への負担を減らす生活の工夫をしてください。
台所仕事は股関節への負担が大きすぎる
洗濯機や掃除機、食洗機といったさまざまな家電製品のおかげで、家事は昔に比べて格段にラクになりました。
とはいえ、家事は立ち仕事が多いため、長時間立ったままでいると上半身の重みで股関節に負担がかかります。家事を行うのは主婦の方が多いのですが、主婦は股関節痛になりやすいといえます。
そこで、股関節痛にならないために、または悪化を防ぐために、炊事や食器洗いなど台所仕事は注意してください。
台所仕事では、長時間立ちっぱなしになるだけでなく、まな板で食材を切ったり流しで食器を洗ったりするさいに前かがみの姿勢を取りやすく、股関節への負担がいっそう大きくなるのです。
ひざを軽く曲げて浅く腰かけられるイスがベスト
そこで、台所仕事では股関節への負担が極力かからないように、座面が高めの腰かけイスを利用してみてはいかがでしょう。
身長にもよりますが、座面の高さは床から60センチ程度が目安。ひざを軽く曲げて浅く腰かけられるものが適しています。最近では、台所用のスツール(丸イス)が市販されているので、それを利用してもいいでしょう。
「ちょい腰かけ」をする感じです。
なお、脚にキャスター(車輪)が付いていたり座面が回ったりすると、誤って座面から落ち、尻もちをつく恐れがあります。必ず、安定した体勢を取れるイスを利用するようにしてください。
記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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