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【アロマ嗅ぐだけ脳活】物忘れ・認知症の予防にどのアロマがいい?オススメのやり方3つ
今は空前の脳活ブーム。そうした中、みなさんにぜひ試していただきたい簡単な脳活法「アロマ(香り)を嗅ぐだけの脳活」を紹介します。
鼻の嗅覚が香りを感知すると、記憶力を担う脳の海馬や、情動反応(快・不快の反応)を起こす扁桃体といった脳の各部にいっぺんに刺激が伝わって、認知力がアップする人がいるといわれています。
実際に、アロマが脳を活性化させて認知機能を向上させる働きは、世界各国で研究されており、物忘れの改善や認知症予防に役立つ手段として大きな期待が寄せられています。
認知症の心配がある人は、まずは脳神経外科などで診てもらってください。そのうえで、セルフケアの一環として「アロマ脳活」を試してみてください。
義務感・ストレスゼロでできる画期的な脳トレ
アロマ嗅ぐだけ脳活は、他の脳活と決定的に違う点があります。それは、「自分でやろう!」という能動的な脳活ではないこと。
もちろん、アロマを準備する必要はありますが、その後は嗅いだ香りが脳を知らぬまに刺激してくれます。「頑張ってやらなきゃ!」といった気負いが全く必要ない脳活、それがアロマ脳活です。
アロマ脳活は、香りの成分をつけた布を胸ポケットにしのばせておいたり、香りを拡散するディフューザーで芳香浴をしたりする準備するだけ。あとはふだんどおりに生活するだけです。
労力をほとんど必要としません。また、いい香りをかぐと気分がいいので、長続きしやすいという面もあります。
アロマで脳活❶|生のレモンやオレンジを使うやり方
やり方を紹介します。おすすめの方法は3種類あるので、自分に合った方法を見つけて、試してみてください。
1つめは生のレモンやオレンジを使った方法です。このやり方は、レモンやオレンジの皮から香りの成分を圧搾して行います。
香りの成分は、レモンやオレンジの皮の表面にある丸いブツブツ(油胞)の中に詰まっています。そこで、すりおろし器(プラスチック製は避ける)で皮をすりおろし、油胞を破ります。そして、ガーゼやフェルトなどの布の間にすりおろした皮を挟んで圧搾し、布に香りを染み込ませるのです。
昼はレモンの皮のアロマがついた布を持ち歩き、夜はオレンジの皮の香りがついた布を枕元に置くといいでしょう。なお、色がつくので汚れてもいい布で行ってください。
おすすめの香りは、レモンやオレンジのほかに、ローズマリーやラベンダーなどがあります。
一般的に、昼は集中力を高めて記憶力の強化が期待される「ローズマリー」や「レモン」の香りがおすすめです。また、夜は鎮静作用による心身のリラックスが期待される「ラベンダー」や「オレンジ(スイート)」などの香りがおすすめになります。
アロマで脳活❷|精油を使うやり方
2つめは、アロマ成分が凝縮された精油を使う方法。精油には、脳を活気づける香気成分が高濃度で含まれており、アロマの働きを検証する試験は、ほとんど精油を用いています。
やり方は、精油を布にたらしたり、市販のアロマペンダントを用いたり、香りを拡散させるディフューザーにセットしたりして香りをかぎます。精油の量は、昼はローズマリー2滴とレモン1滴、夜は真正ラベンダー2滴とオレンジスイート1滴が適量です。昼は午前中に2時間以上、夜は眠る1時間前からアロマ脳活を開始します。
アロマで脳活❸|香りシールを使うやり方
3つめは、市販のアロマシールを使う方法です。アロマシールは、香りのもととなる精油を染み込ませたシールで、全く新しいアロマ活用法です。
アロマシールは、さまざまな種類のものが市販されていますが、おすすめは昼用・夜用とそれぞれ適した香りをブレンドしているものを選ぶことです。
例えば、昼用のアロマシールには、ペパーミントやローズマリーなどをブレンド。夜用の香りシールは、オレンジスイートを主体とした系の香りがブレンドされているものを選ぶといいでしょう。
使い方は、洋服に貼るのが一般的です。下の図を参考にしてみてください。
最後に、アロマを使う脳活は、多くの専門家が注目しているやり方ではありますが、誰もが変化を実感できるわけではありません。
あくまでもセルフケアの一環として、健康維持を目的に実践してみてください。
記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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