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【おなかがやせる食事】国立大が研究した昭和50年食のポイント7カ条〜連載③〜
現代の食事といえば、主食はパンやご飯、めん類と多彩で、副菜は肉料理が中心で魚料理は少なく、外食ではハンバーグなどのファストフードの多いことが目立ちます。いわば、動物性食品の多い食事です。これらの食事は脂質が多いため、健康的なおなかヤセを実現するには向かないでしょう。
それに比べ、昭和50年の食事(以下、昭和50年食と略す)は「いろんなものを、少しずつ食べる」というスタンスで食事をとることを基本としているため、食事の栄養バランスが極めてよく、肥満を回避できるだけでなく、健康面でもさまざまな利点があるのです。
一番下の関連記事でも昭和50年食に期待できる働き、研究結果についての解説(連載①②)がありますので、ご覧ください。
これを踏まえたうえで、次に述べる7つのポイントを押さえれば、栄養バランスの整った昭和50年食の「一番いいところ」を凝縮した食事を再現することができ、健康的におなかヤセが実現するはずです。
昭和50年食の7つのポイントについて、研究をされている東北大学大学院准教授の都築毅先生に話をお聞きしました。
ポイント❶|豆類を多くとる
昭和50年ころの食事では、豆腐や油揚げ、おから、納豆といった大豆食品から、植物性のたんぱく質を多くとっていました。肉類でたんぱく質を補給すると、どうしても脂肪をとりすぎてしまいます。
脂肪のとりすぎは肥満につながるばかりか生活習慣病を招くので、たんぱく質の補給は、豆類に頼るようにしましょう。
ポイント❷|1日に1〜2個、卵を食べる
昭和50年ころはたくさん卵を食べていたのに、今はコレステロール値を上げるからと敬遠されがちです。
卵は、脂質やたんぱく質などをバランスよくとれる優れた食品なので、1日に最低1個はとるようにしましょう。
ポイント❸|海藻類を多くとる
周囲を海に囲まれた日本では、昔から海藻類を多く食べていました。海藻は低カロリーでありながらミネラル(無機栄養素)が豊富に含まれています。
また、海藻に多い水溶性食物繊維は、小腸での消化吸収をゆるやかにするので、ダイエットにはとてもおすすめな食品です。
ポイント❹|1日2杯、みそ汁をとる
最近は、塩分のとりすぎを警戒するあまり、みそ汁を控える人も多いようです。ところが、さまざまな研究で、みそ汁は1日3杯程度であれば血圧も上げないことが明らかになりました。
発酵食品であるみそは、成分が多く複雑で、栄養価も高く、がんや脳卒中の危険度を下げ、美肌作用もあることがわかっているので、積極的にとるようにしましょう。
ポイント❺|魚は毎日、肉なら1日おきに食べる
昭和50年ころは、肉より魚介類を多くとり、肉は現代の日本人が食べている量の半分程度しか食べていませんでした。
魚の脂に含まれるEPAやDHAなどのオメガ3系脂肪酸は、血管や内臓を若返らせるなど、多くの健康作用があります。魚を中心とした食生活を送る地中海沿岸の人々は、日本人同様、長寿であることがよく知られています。
ポイント❻|調理法は「煮る」を最優先にする
昭和50年ころは、野菜でも魚でも煮る調理が主流で、炒める・揚げるなどの油を使った調理法が増加したのは、その5年後くらいからです。
日本に昔からある「煮る」という調理法は、油の使用を減らすことができるため、ダイエットにも最適です。
ポイント❼|食後には果物を食べる
現代の食事では、デザートとして精製された白砂糖などを多く使ったケーキなどの菓子類が食べられることが多いですが、昭和50年ころは、食後のデザートとして果物がよく食べられていました。ビタミンや食物繊維が豊富な果物のほうがいいことはいうまでもないでしょう。
こうやって改めて昭和50年食を見てみると、現代の食事は肉と油が多すぎることに気づきます。もちろん、肉も油も体にとっては欠かせないものです。こうしたものも含めた多くの食材をバランスよく食べることが、昭和50年食の基本なのです。
記事にあるセルフケアは安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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