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こむら返りの治し方「ふくらはぎ絞り」で睡眠中の激痛が起こらなくなり今は熟睡の毎日

解説 せき接骨院院長
関 博和

こむら返りの自分でできるセルフケアとして「ふくらはぎ絞り」があります。
こむら返りが起こっているときに行うセルフケアではなく、あくまでも「こむら返りを起こりにくくする予防法・治し方」です。

治療家の関博和先生が考案した新マッサージ法で、実際に患者さんにもすすめて、こむら返りの起こらなくなった人がおおぜいいるそうです。

患者さんの話をお聞きしました。体験談は『わかさ夢MOOK43 下肢静脈瘤 自力ケア&最新治療』で2017年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。

なお、くわしいやり方は下の関連記事をご覧ください。

こむら返りの人はふくらはぎに柔軟性がない

原洋子さん(仮名・65歳)は、以前から首や肩のこりと腰痛に加えて、睡眠中のこむら返りにも悩まされてきました。激痛が走ると体は動かせず、必死になってふくらはぎを伸ばすなどの緊急対処法を試していたとか。

私は、原さんをみたときに直感的に「ふくらはぎに原因があるのかも」と思ったのです。というのも、ふくらはぎに柔軟性がないと、足首の動きが悪くなります。すると、歩幅が狭くなり、ひざが曲がったヨチヨチ歩きのような歩き方になってしまいます。

こうした歩き方だと、体はバランスを取るために前かがみ姿勢になりがち。その結果、背中側の筋肉や骨に負担がかかり、首・肩のこりや腰痛が起こりやすくなるのです。
原さんのふくらはぎを調べると、案の定、両足とも硬くて柔軟性がなくデコボコした静脈ができていました。

入浴中のふくらはぎ絞りで、こむら返りが防げた

私は、原さんに首・肩のこりや腰痛を和らげる治療を行った後、ふくらはぎ絞りをやってもらいました。すると原さんは、その場で「足の重だるさが消えてらくになった」と驚かれていました。

私は原さんに、ふくらはぎ絞りを1日1回、入浴のさい片方の足につき2~3分ずつ行うようすすめました。お湯の中で行えば指の滑りがいいし、体が温まっていると筋肉が柔らかくなりやすいからです。入浴をしない日は、コタツで足を温めてから行うとよいことも、原さんに伝えました。

原さんは、ふくらはぎ絞りを毎晩行ったそうです。すると1週間後には、悩みのタネだったこむら返りが起こらなくなったことに気づきました。
そして、1カ月2カ月とたっても、こむら返りを発症することはなく、夜は熟睡できるようになったといいます。

このような経験は初めてだと原さんは話します。こむら返りで悩んでいる人は、ぜひ「ふくらはぎ絞り」を試してみてください。
もちろん、たかがこむら返りと思わず、医師の治療を受けることも忘れないでください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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