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【Dr.高須式とぎ汁洗顔のやり方】9割の人が「シミが改善」と報告した奇跡の0円美容術
紫外線が強くなる3月〜10月。女性であれば、「日焼け止め」を常に携行し、対策を講じている人も多いはずです。
そして、朝・晩には洗顔や美容液、乳液などを使ってスキンケアに励んでいることでしょう。もちろん、スキンケアは大切ですが、お金をかければいいというものではありません。
本記事では、美肌対策におすすめで、しかもお金をかけずにできる夢のような洗顔法をご紹介します。その洗顔法について教えてくれるのが、みなさんご存じの「Yes!高須クリニック」院長の高須克弥先生です。
とぎ汁がなぜいいか?についてはすでに解説をしていただいているので、一番下の関連記事をご覧ください。
注意点として、この記事にある当時のアンケート結果のように、美肌作用が誰にも現れるわけではありません。とはいえ、簡単にできておすすめなので、必ずパッチテストなどを行ったうえで一度試してみてはいかがでしょうか。
肌のターンオーバーを促す【とぎ汁洗顔】のやり方
とぎ汁の作り方(米3〜5合)・保存法
①たっぷりの水でさっと水洗いし、水を切る。
②指先に力を入れて、手前→奥→手前→奥…と前後にもみ込むようにとぐ。ときどきかき混ぜながら2〜3分行う。
③カップ1〜2杯(約300ml)の水を入れて、かきまわす【完成】。
※ポイントは、最初のとぎ汁を捨てて、2回めのとぎ汁を洗顔用として使うこと。
とぎ汁洗顔のやり方(メイクなしの状態で行う)
●はじめに
とぎ汁(目安量は150ml)を1.5倍量のぬるま湯で薄めて、人肌程度の温かさにする。
❶両手でとぎ汁をたっぷりとすくい、2〜3回、顔全体をまんべんなく洗う。
❷とぎ汁を両手の人さし指、中指、薬指につけて、顔全体をなでるように軽くマッサージする。
❸水かぬるま湯で顔をすすいで、とぎ汁を洗い落とし、タオルで水分をふきとる。
とぎ汁洗顔は、朝・晩の1日2回行うようにしましょう。朝の起床後で化粧をする前と、夜の就寝前で化粧を落としたあとが適当です。
960人の約90%がシミが薄れたと実感
私がいくら言葉を尽くしてとぎ汁洗顔の素晴らしさを説明しても、「米のとぎ汁に美肌作用、美白作用があるなんて信じられない」と疑う人が少なくありません。
そこで、論より証拠。実際に、とぎ汁洗顔を行った患者さんを対象に行ったアンケート結果を紹介しましょう。
とぎ汁洗顔のアンケート調査結果
私のクリニックでは、1988(昭和63)年9月から1989(平成元)年2月にかけて、女性の患者さん960人に、とぎ汁洗顔を朝晩の1日2回、実行してもらいました。
その後、960人全員にアンケートに回答してもらった結果、「シミが前よりもよくなった」と答えた人は383人(39.9%)、「非常によくなった」と答えた人は292人(30.4%)、「ややよくなった」と答えた人は192人(20%)。残りの93人(9.7%)は、「変わらない」と答えました。
シミがよくなった、つまり薄くなった、目立たなくなった、数が減ったなど、なんらかの改善作用が確認された人が、全体の90・3%に達したことになります。
さらに、「悪化した」と答えた人が一人もいなかったことは、特筆すべきでしょう。また、このときは痛み・かゆみ・れなどの副作用が、全く現れませんでした。とぎ汁洗顔の高い安全性があると私は考えています。
とぎ汁洗顔の作用を実感した患者さんからは、シミが薄くなったなどの感想のほかに、「肌に若いころのような潤いが出てきた」「洗顔後に化粧水を塗らなくても、突っぱった感じがしなくなった」「目もとや口もとのしわが減った気がする」といった喜びの声が多数届きました。
つまり、とぎ汁洗顔をやれば、シミ以外にも、さまざまな肌の悩みを改善が期待できるのかもしれません。
【体験談・女性68歳】シミもほうれい線も目立たなくなった
以下は、健康情報誌『夢21』で2015年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。
茨城県に住む、歌手の弘前今日子さん(仮名・当時68歳)は、知人にすすめられて、とぎ汁洗顔を始めました。人前で歌うという仕事柄、肌の手入れには特に気をつけているという弘前さん。以前は、手製の化粧水を使っていたといいます。
「私は長年、ユズの種子をアルコールに浸したものを肌につけていました。しかし最近は、刺激が強いせいか肌がカサカサするようになったのです。また、年齢とともに顔のシミやしわにも悩まされていました。そんなとき、とぎ汁洗顔を教わり、やってみることにしたのです」
弘前さんは毎朝、米を2合といで、乳白色になったとぎ汁を2個のコップ(250ミリリットル)に注ぎました。2個に分けたのは、朝の化粧前と、夜の化粧落とし後に、それぞれ洗顔するからです。
洗顔のさいは、コップ1杯分のとぎ汁を洗面器に移し、ぬるま湯を加えて1.5倍程度に薄めます。そして、とぎ汁を顔にまんべんなくつけて軽くマッサージをしたり、とぎ汁を脱脂綿に含ませて、シミやシワの部分にポンポンと当てたりしたそうです。変化が実感できたのは3日めのこと。肌がモッチリと柔らかくなったのです。
「朝起きて鏡を見たら、ほうれい線が目立たなくなっていました。さらに、1カ月後には肌の透明感が増し、シミを隠すためのファンデーションを、以前ほど厚く塗らなくてすむようになったのです。こんな身近なもので肌がきれいになるなんて、驚きました」
とぎ汁洗顔のとりこになった弘前さんは、これからも継続して美肌アップに励みたいと話してくれました。
とぎ汁は海外でも大きな注目を集めているとか。英語でとぎ汁を意味する「ライスウォーター」という言葉が欧米を中心に広く使われており、化粧品などの原料に使われることも増えてきました。
もちろん、市販品を使わなくても、私たちが毎日食べている米のとぎ汁をとっておき、それで洗顔をすることを習慣にすれば、十分と私は考えています。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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