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【医師が注意喚起】紫外線対策は窓から。特にシワの原因「紫外線A波」を防ごう
外出するときには、紫外線対策をしっかりとする人が多いかと思います。夏だけでなく、冬も春も秋も、一年じゅう実践してください。
ところで、室内ではいかがでしょう。紫外線の対策をしていますか? 室内だから安心と思っていたら大間違いです。実は、紫外線は窓を通って室内にも降り注いでいます。
室内の紫外線対策について、アーツ銀座クリニック院長の市橋正光先生に話をお聞きしました。
窓からも、紫外線が家の中にも降り注ぐ
紫外線から肌を守るためには、日焼け止め化粧品(サンスクリーン剤)や日傘、帽子などが役立ちます。外出時には、こうした用品を使って紫外線対策をする人も多いでしょう。ところが、家の中で肌の紫外線対策を行っている人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、油断は禁物。紫外線は、部屋の空気を入れ換えるさいに窓を開けたり、ベランダに出て洗濯物を干したりするときなど、ちょっとしたところから家の中に入り込んできます。
さらに、窓を閉め切っている場合でも、窓ガラスから太陽光が差してきます。この光に当たれば、当然、肌は紫外線の影響を受けることになります。
よく、「窓ガラスは紫外線を通さない」という人がいますが、それは正しくありません。
太陽光に乗って地上に届く紫外線には、A波(UV-A)とB波(UV-B)があります。そのうち、紫外線の90~95%を占めるA波は、その大半が透明な窓ガラスを通り抜け、家の中まで入り込んでしまうのです。
肌に達したA波は、皮膚の深部の真皮まで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力や潤いを保つ成分を変化させ、主にシワを作る原因になります。
こうしたことを防ぐためには、ガラスに紫外線カットのフィルムを張ったり、家の中・外にかかわらず、皮膚をUV-Aから効率よく防御してくれるサンスクリーン剤などを使ってください。
室内でも上手に紫外線から肌を守るようにすることが重要です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/©カラダネ © Fotolia
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