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コロコロ便しか出ずに残便感も強い「直腸性便秘」に15年悩んだが、お尻上げ排便で即日改善
直腸性便秘の人におすすめな「お尻上げ排便」の素晴らしいところは、なんといってもすぐに作用が現れる可能性が高いことではないでしょうか。
10年以上便秘に苦しんでいた人が、試したその日から便意をもよおすほどなのですから、その作用には驚きます。
お尻上げ排便を実践し、症状が改善したという人の喜びの声を紹介します。わかさ夢MOOK31『便秘瞬時にスッキリ治った! 症状別 腸内フローラ若返り1分マッサージ』で2016年に紹介されたものです。
なお、便秘の人は必ず専門医に診てもらうことは忘れないでください。
直腸性便秘や直腸瘤についてはくわしく知りたい方、お尻上げ排便についてやり方を理解したい方は、一番下にある関連記事をご覧ください。
試した初日に3回も便意をもよおした
福岡県に住む主婦の田中正美さん(仮名・58歳)は、若いころから便秘気味でしたが、40代半ばころからは便が全く出ない日が続き、強い残便感に悩むようになったそうです。
「1、2日に1回程度のお通じはあるのですが、硬い便の塊がコロコロと2〜3個出るだけです。便がスッキリ出たという爽快感がなく、いつも便が出切らず肛門付近に残っている感じがあり、気持ち悪いのです」
田中さんは便秘改善のため、ふだんから食物繊維をたくさんとるように心がけていました。
「便秘にいいといわれるものはほとんど試してきました。多少は便がやわらかくなるものもありましたが、残便感は全く改善されませんでした」
田中さんは、どうしても便が出ないときは下剤を使うこともありました。しかし、下剤は使ったときに便が出るだけで、そのあとは、再び便秘の状態に戻ってしまうのです。
「病院で便秘を相談したこともあるのですが、異常なしといわれて追い返されたこともあります。異常なしといわれても、いつも残便感があり、肛門に違和感があるので落ち着きません。そんな状態が15年ほど続いていました」
そして2014(平成26)年の10月、田中さんは雑誌の便秘特集を読んで、直腸性便秘について知りました。
「私の便秘の症状は、紹介されていた症状そのもので、きっとこれに違いないと思いました」
田中さんはそれまで、排便時に前かがみ姿勢を取っていきんでいたのですが、その姿勢がよくないということに驚いたようです。そして、お尻上げ排便を試してみたそうです。
「翌朝、便意をもよおしてトイレに行ったとき、前かがみにならないようにして、お尻の真ん中の皮膚を手で引き上げてみました。そうしたら、便がスムーズに出たのです。今まで感じたことのないような、最後まで便が出切ったという気持ちいい感じがしました。感激して思わず姉にメールを送ったほどです」
田中さんはその日、3回も便意をもよおし、そのたびに、お尻上げ排便を試したところ、スムーズに排便できたそうです。
お尻上げ排便を続けて1週間ほどたつと、調子のいいときはお尻上げ排便をしなくても便が出るようになりました。
「残便感がなく、お尻が軽くなった感じは、なんともいえず気持ちのいいものでした」
現在は、排便の2回に1回は手を添えなくても便が出るようになり、ちょっとつまっている感じのときでも、ギューッと皮膚を引っ張り上げているうちに、便がストンと出るようになったそうです。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/©カラダネ
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