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いぼ痔で起こる【脱肛】の改善法を専門医解説。ガーゼとワセリンをこう使え
内痔核(いぼ痔)が外へ飛び出した時、指で押し戻して対処している人が多いそうです。
ところが、悪化してくると、なかなか戻せないことがあります。これから紹介する方法は、内痔核を戻せなかった時のためにも、ぜひ覚えておいておきたいセルフケア。
もちろん、ここまでひどくなる前に専門医に診てもらうことが重要なのは、いうまでもありません。あくまでも緊急対処法の一つです。
脱肛が戻らないときは入浴するのも手
排便時に内痔核(ないじかく。いぼ痔のこと)が飛び出して、いつもは簡単に指で戻すことができるのに、痔が悪化してくると、押し込もうとしても、痛くてできないときがあります。
そういったときに役立つ、脱肛(だっこう)の戻し方を下の図にまとめました。内痔核を戻すコツは、いっぺんに押し込もうとせず、一つずつ戻してあげることです。
また、内痔核が悪化すると、肛門全体から反転したように脱肛する全周囲性脱肛になることがあります。こういった場合は、2~3回ほどに分けて一つずつ、少しずつ戻してください。とはいえ、これは緊急対処法です。
脱肛しないように生活習慣を見直すことが最重要です。
これでもうまく戻らない、またコツがつかめないという人の最終手段は入浴です。
お風呂の中でゆっくりお尻を温めたあと、指を使って飛び出した脱肛をゆっくり押し込みましょう。お風呂の中では、血流がよくなり、また水圧がある関係で、痛みもなく意外と簡単に入ります。
それでも戻らない場合は、炎症性嵌頓痔核(えんしょうせい かんとん じかく。脱出した内痔核が肛門括約筋で締められて血栓を形成し、腫れてもとに戻らなくなった状態の痔のこと)の可能性があります。
とにかく早急に専門医を受診してください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/©カラダネ © Fotolia
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