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【心臓病予防法】BNP値が下がり血圧も改善!心臓の負担を下げると評判のショウガ紅茶
心不全とは、心臓の働きが不十分なために、息切れやむくみが起こり、徐々に悪くなって生命を縮める病気のことです。
慢性心不全の人は、循環器内科などで専門医の治療を受けるとともに、日常生活でも心臓の負担を軽減する工夫が大切です。そこで注意していただきたいのが、水分の摂取です。
イシハラクリニック副院長の石原新菜先生にお話を聞きました。
ショウガは余分な体液の排出を促して心臓を助ける
中高年になると、ドロドロ血液や血栓、脱水症を怖がって、水をたくさん飲もうとします。また、そのような指導をする医師は少なくありません。
ところが、心不全とわかると、一変して医師は水の摂取量を制限し、利尿薬を飲むことで余分な水分を尿として排泄させます。私は水のとりすぎこそ、心臓に負担をかけて、心不全を招いた重大な原因ではないかと考えています。
そこで、心不全の人は必要以上に水分をとらないこと、そして、体に貯まった余分な水分の排出を促すことが大切です。
とはいえ、心不全の人は血液を送り出す力が弱っているため、腎臓に流れる血液量も減ってしまいます。その結果、尿の量も減って体に水がたまるのです。
そこで、おすすめしたいのが、水出し作用があるとされる「ショウガ紅茶」です。ショウガは、紀元前よりさまざまな作用があるとされ、珍重されてきた食品です。例えば、漢方医学では古い書物にも記載があり、約2000年前に書かれた医学書の一つ『傷寒論』には体内の水分の調節について「代謝を調節し、体内の余分な体液を取り除く」とあります。
また、みなさんもご存じのように、ショウガには体を温める作用が期待できます。体が温まると、全身の血液の流れがスムーズになって、余分な水が尿や汗などで排出されるようになるのです。
このように、ショウガは血液の流れをスムーズにして体内の余分な水を排出し、心臓の働きを手助けしてくれると私は考えています。また、余分な水分が抜けて血液量が減ることで、血圧も下がりやすくなります。
実際に患者さんの中には、ショウガを積極的にとることで、血圧が10〜15mmHgほど低下する人がおおぜいいます。
ショウガを紅茶に入れると、さらに作用が高まる
ショウガが手軽にとれて、働きも効率よく高めるには「ショウガ紅茶」がおすすめです。
作り方は簡単で、コップ1杯の紅茶に親指大のショウガをすりおろしたもの、もしくは粉末ショウガ小さじ4分の1を加え、黒糖かハチミツを好みで入れるだけです(作り方は下の図参照)。
紅茶や黒糖にも体を温める働きが期待できるため、ショウガを温かい紅茶に入れることでより体はポカポカしてきます。また、紅茶のカフェインには利尿作用があるとされ、水分の排出を促してくれるのです。
なお、ショウガの粉末には、生のショウガをそのまま乾燥させた生姜(しょうきょう)と、加熱して乾燥させた乾姜(かんきょう)があります。どちらも水出し作用はありますが、乾姜のほうがよりその作用は強いといわれます。
ショウガ紅茶でBNPが改善する!?
ショウガ紅茶を飲むことで、心不全の状態を調べる検査値のBNP値が改善するのをよく見かけます。
心臓から分泌されるホルモン。心臓への負担が大きいほどたくさん分泌されるため、心不全の症状を調べる指標となっている。BNP値の目安は18.4以下なら心不全の可能性は極めて低いと考えられる。
高岩由紀さん(仮名・30代)は、若くして拡張型心筋症による心不全を患いました。
BNP値の基準値は18.4以下ですが、高岩さんの場合は1548もあり、横になると苦しくて眠れない日もあったといいます。そんな高岩さんは、ショウガ紅茶のことを書籍で知り、飲みはじめました。すると、少なかった尿の量がだんだんと増え、1カ月で体重が2kg減ったのです。そして、4カ月半後にはBNP値が680まで下がり、体調がよくなりました。
また、ショウガ紅茶は心不全の予防にも役立つと私は考えています。高血圧で不安を感じていた安藤治さん(仮名・50代)は、ショウガ紅茶を飲む前は45もあったBNP値が、1カ月半後には8まで下がりました。
以上のように、ショウガ紅茶は心臓の負担を軽くする優れた飲み物だと私は考えています。病院での治療を受けたうえで、心臓にいい食品としてショウガ紅茶を生活の中で取り入れてみてください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
体験談の部分は、2018年に健康情報誌『夢21』で紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。
写真/©カラダネ © Fotolia
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