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【ゼンタングル】初心者向けの描き方教室に参加!禅の境地を体験できるアート(シリーズ第3回)
創作アート「ゼンタングル」の連載も今回で3回め(第1回と第2回の記事は、下部の関連記事よりご覧ください)。ここまでで、なんとなくゼンタングルの概要はご理解いただけたでしょうか。
実際に描いてみようかなという気分になった(なってください)方は、ゼンタングルの教室に参加してみるのもおすすめです。
初めてのゼンタングル教室参加
筆者が初めてゼンタングルに挑戦したのは、2018年1月。わかさ出版社内の小石川サロンにて行われた初心者のためのゼンタングル教室に参加しました。
このサロン、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」から徒歩5分ほどのところにあるのですが、駅を出て、真逆の方向へ歩いていると気づいたのは10分後。地図の読めない女です。
全力疾走後、到着すると開始時刻を過ぎており、あわてて空いていた席へ。周りには品の良いご婦人や若い男性がいて、参加者の層の広さに驚きました。
ゼンタングル認定講師の佐藤心美先生が、「始まったところですよ」と優しく声をかけてくださり、さっそくボーダー(鉛筆で最初に描く枠)をタイル(真四角の紙)に描くよう指示をいただきました。しんとした空間で、早くも参加者全員が没入状態に見えます。
「後戻りはしない」のがゼンタングル
ボーダーの次は、ストリング(枠の中を区切る線)を描きます。初めてなら「z」の形が取り組みやすいそうですが、ほかの参加者からの進行遅れを取り戻そうと、勢い余って、アンバランスな区切り方をしてしまいました。
消しゴムを探して顔を上げたとき、ちょうど先生が全員に向かって「ゼンタングルには、正解も失敗もありません」と一言。
驚きました。消しゴムは用意されていません。基本的に後戻りはしないからです。
いびつなストリングも、今の私の状態なのだと開き直って次へと進みます。
これが「禅(ゼン)」の境地?
その後はペンに持ちかえ、区切ったそれぞれの場所にパターン(図案)を描いていきます。
当時は「クレセントムーン(半月とオーラを使ったパターン)」や「フラックス(ランダムな花びらのパターン)」など、パターンに素敵な名があることを知らず、先生がホワイトボードに示した図案を真似てみる、という作業でした。
描いたことのない不思議な図案に対し、「上手く描こう、描きたい」という気持ちが空回りするばかり。納得いかない出来に「もやっ」としていると、いいタイミングで、先生が励ましの言葉を投げてくれます。
そのうち、「そうだ、ゼンタングルに『間違い』はないのだ」と、心が「もやっ」とを受け入れ始めたら、ペンが止まらなくなります。
タイルに向かう自分との対話です。先生の声はどこか遠くで聞こえているけれど、自分の世界で、自分の癖や変化する気持ちに向き合いながら、ひたすら手を動かします。
みんなで褒め合えるという醍醐味
パターンを描き終えたら、ふたたび鉛筆に持ちかえます。シェーディングというテクニックで陰影を入れ、さっ筆でぼかしたら完成です。
パターンが浮き上がり、豊かな表情がつきます。
最後は、参加者全員で作品鑑賞会です。どの作品もその方の個性が出ているようで、同じパターンでも全く違う印象を受けます。互いに作品を褒め合い、感想を言い合えるのは、ワークショップの醍醐味です。
今回、遅刻して参加者のみなさんより一足遅れでスタートしたため、焦る気持ちがあったものの、パターンを描き始めるころにはスーッと別世界に入り、気づけば2時間近くも集中していました。忙しい日々の中で、これだけ集中するという体験はなかなかないのではないでしょうか。
わかさ出版のムック『ゼンタングル 脳活アートブック』(下の出典を参照)の刊行記念として、2018年6月7日(木)に佐藤心美先生によるゼンタングル教室が開催されます。
ムックは基本から応用までひとりでコツコツ楽しめる構成ですが、教室では先生から直接指導をいただけたり、参加者同士で交流もできて、また違ったおもしろさがあります。
参加費は無料、手ぶらでOKです。気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
※5月28日をもって定員に達しため、募集を締め切りました。
この記事は医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/©カラダネ
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