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【体験談①】「逆流止めツボ押し」で逆流性食道炎による胸やけ・胃もたれが改善

解説 東京中医学研究所所長・中医師
孫 維良

逆流性食道炎のセルフ治療法として、腕にあるツボである「内関」を押すことを東京中医学研究所所長の孫 維良先生はおすすめしています。

この記事では、実際に内関を押した患者さんの体験談を紹介します。体験談は、健康情報誌『夢21』で2017年に紹介されたものをウェブ用に再編集したものです。
逆流性食道炎に悩んでいる方は、胃腸科や消化器科の治療を受けたうえで、セルフ治療法も試してみてはいかがでしょうか。

ツボのくわしい場所や押し方は、記事の下部にある関連記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

ストレスが原因の逆流性食道炎の症状が「逆流止めツボ押し」で改善した

処方箋だけではよくならなかった

東京都に住む中野和江さん(57歳・仮名)は、胸やけや胃もたれなど、胃の不快症状を訴えて私の研究所を訪れました。中野さんは肩や腰の痛みなど、体のあちこちにも不調を抱えていました。中野さんは子供が3人いて、家事や子供の世話に日々追われていました。特に当時は、子供の海外留学のことで悩んでいて、心配性の中野さんはかなりのストレスを抱えていたようです。

ひどい胸やけや胃もたれに悩まされた中野さんは内科を受診し、逆流性食道炎と診断されました。胃酸の分泌を抑える薬が処方され、中野さんは薬を飲みはじめたといいます。しかし、子供が海外留学に合格したあとも海外での生活を心配していたストレスからか、薬を飲んでも逆流性食道炎の症状が治まることはなかったのです。

さらにくわしく中野さんに聞いてみると、忙しさを理由に1日3回きちんと食事をとらなかったり、寝る直前に食べたりする不規則な生活が習慣化していました。

腕もみに集中することと規則正しい食事が大切

中野さんに対し、私は胃腸のツボである「内関」のツボを押してみました。すると、中野さんは圧痛に顔をゆがめました。これは、明らかに心包経(しんぽうけい)という経絡の気の流れが滞っている証拠です。

私は中野さんに、推拿(すいな)療法の施術を行うとともに、セルフケアとして「逆流止めツボ押し(孫先生は『腕もみ』と呼んでいる。以下、腕もみという)」のやり方を指導し、自宅でやってもらうことにしました。

しかし、中野さんは、腕もみをしている最中も、海外にいる子供のことを思い浮かべ、最初のうちは集中できない様子でした。私は、日常生活で子供のことをできるだけ考えずに、腕もみをするときには、何か楽しいイメージを思い浮かべるようにアドバイスしました。

また、規則正しく食事をし、寝る前に食べ物を口にしないことも指導しました。

逆流性食道炎だけでなく肩や腰の痛みも改善

私のアドバイスを聞いた中野さんは、朝と晩に腕もみを熱心に行うようになりました。

こうして腕もみが日課になった中野さんは、胸やけや胃もたれといった逆流性食道炎の症状が起こることはなくなり、肩や腰の痛みも取れて元気に過ごしています。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、記事にある体験はあくまでも個人的な感想であり、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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