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黄身の色の濃い卵のほうが栄養価が高いと聞いた。本当?【卵のギモンQ&A②】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
物忘れやメタボ、高血糖などの体の不調の予防や、肌や血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今回の疑問は、黄身の色と栄養価の関係について。黄身の色が濃いほうが栄養価が高いという話を聞いたことはありませんか?はたしてそれは本当なのでしょうか。<
目次
黄身の色と栄養価は相関性がない
黄身の色の違いによって栄養価に違いはありません。こうした黄身の色の違いは、飼料に含まれるカロテノイド(赤や黄色の色素)によって左右されます。
鶏のエサにはトウモロコシが広く使われているため、黄身は薄い黄色をしています。逆に、マリーゴールドやトウガラシなどを配合した飼料を与えると、それらの持つ色素が反映されて、色の濃い黄身ができ上がるのです。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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