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卵の赤玉と白玉。味や栄養価に違いはある?【卵のギモンQ&A④】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
物忘れやメタボ、高血糖といった体の不調の予防や、肌・血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今回は、卵の殻の色の違いについて教えていただきました。白い殻の卵と茶色い殻の卵にはどのような違いがあるのでしょうか。
目次
卵の殻の色は鶏の種類に由来してる
殻の茶色い卵は赤玉と呼ばれることもあり、白い殻の卵より栄養価が高いという印象を受けます。しかし、卵の殻の色は鶏の種類に由来するもので、栄養価に違いはありません。
一般に、羽毛の色が白い鶏は殻の白い卵を産み、羽毛の色が褐色あるいは黒っぽい鶏は、茶色い卵を産むとされます。しかし、例外もあります。
卵の殻が茶色くなるのは、プロトポリフィリンという色素成分によるもので、茶色い卵ほど、この色素が多く含まれています。ほかに、青や緑のもとになる色素もあり、青い卵を産む鶏も存在します。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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