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卵の保存方法。冷蔵庫に保存しなくてもいいの?【卵のギモンQ&A⑤】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
物忘れやメタボ、高血糖などの体の不調の予防や、肌や血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今回は、卵の理想的な保存方法について教えていただきました。卵は、スーパーなどで売られている場所は、たいていは冷蔵庫ではない!という印象がありませんか?
でも、自宅の冷蔵庫には卵を保存するストッカーがついている場合も多いと思います。
いったい、冷蔵と常温、どちらで保存するのがおすすめなのでしょうか。
目次
卵は冷蔵保存したほうが長期間鮮度を保つことができる
卵は冷蔵保存したほうが長期間、鮮度を保つことができます。卵のパックにも、10度C以下で保存するよう記載されています。
10度C以下で保存すれば、卵に付着する種々の細菌類のサルモネラ菌という食中毒菌の増殖が防げると考えられています。
なお、ごくまれに、サルモネラ菌が卵の中に存在する場合があります。その数は、10万個に数個というレベルで、卵の中に存在するサルモネラ菌の数も1〜10個未満と非常に少ないです。
そのため、もしサルモネラ菌が入った卵でも、賞味期限内であれば、生で食べたとしても食中毒を起こす心配はまずありませんので、安心してください。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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