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尖っているほうが上だと思っていませんか?卵の正しい置き方【卵のギモンQ&A⑥】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
物忘れやメタボ、高血糖をはじめとする体の不調の予防や、肌・血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今回は、卵を保存する際の注意点について教えていただきました。卵はどのように保存するのが望ましいのでしょうか。
目次
卵はとがっているほうを下向きにして保存するといい
卵を冷蔵庫で保存するときは、卵の鋭端部(とがっているほう)を下向きにし、鈍端部(丸いほう)を上向きにして保存してください。
理由は2つあります。
まず、卵の殻は、鋭端部のほうが強度があるため、鋭端部を下にすれば割れにくくなります。
また、鈍端部には気室と呼ばれる空気のたまった層があります。卵は古くなると内部の黄身が上に浮かび上がってくるため、鋭端部を上向きにして長く保存すると、黄身が殻に触れ、細菌が黄身に触れやすくなります。しかし、鈍端部を上向きにすれば気室がクッションの役割を果たし、黄身が殻に触れるのをさえぎってくれるというわけです。
さらに、卵は、冷蔵庫内部にしまうのが賢明です。ドアポケットに置くと、ドアの開け閉めで外部の気温の変化を受けたり、開閉時の振動で卵にヒビが入ったりする心配があるからです。パック詰めの卵はたいてい鈍端部が上向きになっているので、パックごと冷蔵庫に入れて保存するのがおすすめです。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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