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卵を割ったときに血がまじってた。品質に問題はあるの?【卵のギモンQ&A⑧】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
物忘れやメタボ、高血糖などの体の不調の予防や、肌や血管の衰え防止に役立つと、卵が注目を集めています。私たちにとって身近な存在の卵ですが、知らないことも意外と多いのではないでしょうか。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
今回は、卵を割ったときに血がまじっていた場合について教えていただきました。なぜ卵の中に血がまざっていることがあるのでしょうか。血がついた卵はそのまま食べてしまっても大丈夫なのでしょうか。不安な人はぜひ参考にしてください。
目次
卵にまじっている血は、鶏の卵巣や輸卵管の毛細血管が破れたときに付着したもの
黄身の表面についた血は血斑と呼ばれており、鶏が大きな音に驚くなどしてストレスを受けたさいに、卵巣や輸卵管(卵巣と子宮を結ぶ管)の毛細血管が破れ、そこから流出した血液が付着したものです。
また、卵を割ったさいに木クズのようなものがまじっている場合がありますが、これは「肉斑」あるいは「ミートスポット」と呼ばれます。
肉斑は、輸卵管内の組織片がなんらかの理由ではがれて卵の中に混入したもので、主に茶色い殻の卵に多く見つかります。血斑や肉斑は、食べても問題はありません。ただし、見た目が悪いため、気になるようなら取り除くといいでしょう。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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