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卵は1日に何個を目安に食べればいい?【卵のギモンQ&A⑳】
解説
京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授 八田一
価格が安定していて、料理法も多彩、そして何よりおいしい……卵の素晴らしさはそれだけではありません。実は栄養も豊富。そうした栄養が、物忘れやメタボ、高血糖といった不調の予防や、肌・血管の健康維持に役立つのではないかと期待されています。
この特集では、身近な卵の疑問について、京都女子大学 家政学部 食物栄養学科教授、通称「卵博士」の八田一先生に回答していただきます。
なんと今回は最終回。卵は1日に何個を目安に食べればいいのかをお聞きしました。卵は健康に大きな作用をもたらす食べ物だといわれています。この機会にぜひ毎日の食事に卵を取り入れてみてください。
目次
健康な人は「卵を1日2個」が妥当で脳卒中や糖尿病の予防にもおすすめ
卵の摂取量については諸説あり、かつては卵はコレステロールが多い食品なので「1週間に3個まで」といわれた時代もありましたが、私は、これまでの研究データから総合的に判断して、健康な人は「卵を1日2個」が妥当だと考えています。
卵は、高コレステロールの食品として敬遠されてきました。しかし、近年になってコレステロールの摂取基準は撤廃され、むしろコレステロールこそ脳や血管などを若々しく保つ重要な栄養だということがわかってきました。
また、卵には、脳の神経伝達物質の材料となるレシチンが豊富で、物忘れの予防にもよいと考えられています。さらに、卵を毎日食べる人は脳卒中や糖尿病の発症リスクが低くなるという研究結果もあるため、卵は、中高年のみなさんがぜひ積極的にとりたい食品の一つといえるでしょう。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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