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夏バテ、夏疲れ、だるさは夜の【クエン酸入浴】でセルフケア。重曹入りならさらにおすすめ

解説 さかえクリニック院長
末武信宏

お風呂のお湯にクエン酸を混ぜるクエン酸入浴は、体臭の予防になるといわれています。

しかし、クエン酸入浴の働きは、体臭を抑えるだけではありません。ほかにも、夏バテなどの疲労の回復を早める、美肌作りにも役立つ可能性があるといいます。
猛暑による夏バテ対策に入浴は大切です。
医師の末武信宏先生にお話を聞きました。

もちろん、体臭の予防や、疲労回復、美肌作りには、入浴だけでなく毎日の生活習慣が大切です。バランスのいい食事や適度な運動も意識するようにしてください。また、異常な疲れがある人は、病気の可能性もありますので、医師に診てもらってください。




クエン酸入浴は疲労回復や美肌作りにも役立つ

私たちの体には、エネルギーを作り出すクエン酸サイクルという働きが備わっています(ページ下部の関連記事参照)。クエン酸サイクルを活発に働かせるには、クエン酸を補うことが必要です。

クエン酸入浴をすると、皮膚からクエン酸が吸収され、体内にクエン酸を補うことができます。これにより、クエン酸サイクルの働きが活発になり、疲労回復、夏バテ対策に役立つことが期待できるのです。

さらにクエン酸には、毛穴につまった皮脂や汚れを排出させる働きや、皮膚の古くなった角質を自然に浮き上がらせて取り除く働きもあります。そのため、クエン酸入浴は美肌作りにも大いに役立つと考えられるのです。

重曹をプラスした「炭酸クエン酸」でさらに疲労回復・美肌作用がアップ?

実は、クエン酸入浴の作用をアップさせるとっておきの方法があります。それは重曹をプラスして「炭酸クエン酸」にすることです。

重曹をお湯に入れると、炭酸ガス(二酸化炭素)が発生します。炭酸のお風呂に入ると、二酸化炭素が皮膚から血管へと吸収されます。すると体は酸素が足りなくなったと判断し、血管を広げてより多くの血液を全身に送ろうとします。これにより、血流がアップするわけです。

血流がアップすれば、体内の老廃物や疲労物質が速やかに体の外へ排出され、疲労を回復させる働きがさらに高まるということになります。

また、血流がアップすれば肌の新陳代謝も活発になるため、美肌作用も期待できます。さらに炭酸水には、たんぱく質や脂肪を吸着する作用もあります。そのため、炭酸のお風呂に入ると、肌の余分な角質や皮脂が取り除かれます。このことでも、美肌作用が期待できます。

重曹もクエン酸と同じく、薬局やドラッグストアなどで購入できます。薬用・食用・工業用の3種類がありますので、入浴に使うさいは食用のものを選ぶようにしてください。1回の使用量は、大さじ2杯程度でいいでしょう。

私の経験でも、実際に夏バテや疲労がある人にこの入浴法をすすめたことがあります。すると、疲れが早く抜けると評判です。ぜひお試しください。

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

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