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【脳梗塞や脳出血になりやすい人】の年齢や性別、性格を専門医が解説
厚生労働省「平成26年患者調査」によると、脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血の総称)の患者数は117万9000人にのぼり、1年間に、約35万人が新たに脳卒中にかかり、11万4000人が死亡しているといいます。脳卒中は再発率も高く、最初に発症したときから1年以内に約13%、5年以内に約35%、10年以内に約51%もの人が再発しているという調査があります。
この記事では、脳梗塞や脳出血になりやすい人の特徴について陣の内脳神経外科クリニック院長の陣内敬文先生にお聞きしました。年齢や性格が大きく関係するといわれる脳梗塞や脳出血ですが、実際にはどのような人が患いやすいのでしょうか。
脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうようにしてください。
カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしもの時の対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。
脳梗塞や脳出血の発症には性別による違いはほとんどないが、年齢と性格が大きく関係する
脳梗塞や脳出血は、生活習慣病(糖尿病・高血圧・脂質異常症など)が引き金になって起こる病気です。したがって、ふだんの食事や運動、ストレスなどによって起こりやすさに大きな個人差があります。
脳梗塞・脳出血の統計や研究によると、起こりやすさに一定の傾向が認められます。
性別による違いはほとんどない
厚生労働省の調査で、患者数は男性59万2000人、女性58万7000人と報告されています。性別による違いはほとんどない、といっていいでしょう。
70代の人は40代の人の約10倍
年齢によって起こりやすさは大きく変わります。厚生労働省の調査によると、医師から脳梗塞や脳出血と診断される人の割合は40代で1.2%ですが、50代以降から急増し、ピークとなる70代以上では12.2%に達しています。50代以上の人は誰でも危険性があるのです。
攻撃的・挑戦的で責任感が強い性格の人は脳梗塞や脳出血の危険が2.23倍高まる
性格面については、スペインのサンカルロス大学病院で研究が行われています。
この研究では、過去に脳梗塞や脳出血を発症したことのある人と、健康な人を比較しました。その結果、行動パターンがタイプA(攻撃的・挑戦的で責任感が強い性格)に分類された人は、脳梗塞や脳出血の危険が2.23倍も高まることが判明したのです。
タイプAの人が発症しやすいのは、常に強いストレスを感じているからでしょう。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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