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【脳梗塞・脳出血の予防薬を服用している人】アスピリンの併用で再発の可能性がある?

解説 陣の内脳神経外科クリニック院長
陣内敬文

脳梗塞や脳出血を発症し、再発予防のために薬を処方されている人、意外に多いと思います。そうした人たちが注意すべき市販薬について、陣の内脳神経外科クリニック院長の陣内敬文先生にお聞きしました。併用してはいけない薬や、再発の危険性が高まる薬はあるのでしょうか。

脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうことが大切です。

カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしものときの対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。

脳梗塞や脳出血の再発予防薬を服用している人は、市販薬のアスピリンには要注意

脳梗塞や脳出血の薬を服用している人は、市販薬に注意するべき

脳梗塞や脳出血の再発を防ぐため、血糖値を下げる糖尿病薬、血圧を下げる降圧剤、血栓(血液の塊)ができるのを防ぐ抗血栓薬などを処方されている人は多いと思います。

市販薬には、そうした服用中の薬の作用を強めてしまったり、逆に作用を弱めてしまったりするものがあるので、注意する必要があります。

鎮痛消炎剤のアスピリンには特に気をつけよう

特に要注意なのが、市販されている鎮痛消炎剤のアスピリンです。アスピリンには抗血栓作用があるので、安易に服用してはいけません。

脳梗塞の再発予防のために抗血栓薬のワーファリンを服用している場合、頻繁にアスピリンを併用すると血液がサラサラになりすぎて、ケガを負ったときに出血が止まらなくなることがあります。

また、脳出血を発症した人がアスピリンを服用した場合、脳血管の傷が修復されず出血を起こしやすくなり、再発の危険性が高まる恐れがあります。

再発予防のために薬を服用している人は、併用してはいけない薬、再発の危険性が高まる薬について主治医から十分に説明を受けてください。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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