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【脳梗塞・脳出血予防の食事】朝食は抜くな!血圧が急上昇し、特に脳出血を招くと専門医が注意喚起
解説
陣の内脳神経外科クリニック院長 陣内敬文
脳梗塞や脳出血を予防するためには、朝食をきちんと食べたほうがいいという話を聞いたことはありませんか。それは本当なのでしょうか。この記事では、朝食と脳梗塞・脳出血の関連性について、陣の内脳神経外科クリニック院長の陣内敬文先生にくわしくお聞きしました。
脳梗塞や脳出血の心配がある人は、すぐに脳神経外科や神経内科で診てもらうことが大切です。
カラダネでは、脳梗塞や脳出血の発症と再発の防ぎ方、もしものときの対処法や治療法など、知りたいことがすぐに見つかる記事を多数用意しています。関連記事からご覧ください。
朝食を抜くと、脳出血の危険が約40%も上昇
最近、国立がんセンターの予防研究グループが45〜74歳の男女8万人を対象に調査を行った結果、朝食を抜くと脳出血を発症する危険性が36%も高くなることがわかりました。ただし、発症の危険性が高くなったのは脳出血だけで、脳梗塞については差がありませんでした。
では、なぜ脳出血だけ発症しやすくなったのでしょうか。おそらく朝食を食べないと血圧が上昇するからではないか、と報告されています。
脳出血は、脳血管が破れて起こるので当然、高血圧の影響を直接受けます。一方、脳梗塞は、脳血管に血栓(血液の塊)がつまることで発症します。そのため、脳出血ほど高血圧の影響を受けない、と考えられるわけです。
いずれにせよ、朝食をきちんととることが脳出血の予防につながります。どんなに忙しい朝でも、食事を抜くのはやめたほうがいいでしょう。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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