カラダネ(わかさ出版)
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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.2 〜髪の若々しさを保つ方法とは〜
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第2回めの今回は、「美しい髪を保つ方法」について。
今回は「髪」について。
【髪は女性の命】などといいますが、髪の毛のコンディションがいいと気分もなんだかご機嫌になりますよね!
若々しさを印象づける大切な要素の一つだと思います。
いつまでも髪の毛は健やかに保ちたいもの。
最近、髪の毛にハリ・コシがなくなった…。
髪の毛の乾燥してパサパサする…。
同級生に比べて、白髪の量が多い気がする…。
そんなときは「腎(じん)」を整えるサインです。
腎については、連載の第1回で、私たちの体の老化と深く関係しているのが、五臓六腑の中の腎だと書きました。
腎は体内にある充電池のような存在で、腎の消耗を緩やかにする”補腎(ほじん)”が老化対策には不可欠なのです。
もちろん、髪の毛の老化と腎は密接な関係にあります。
中医学には「髪は腎の華(はな)」という言葉があります。
簡単にいうと、腎の状態が髪に反映されるという意味です。
そこで、髪を健やかにするには、まずは腎を補う食材「くるみ、黒ゴマ、松の実、ヒジキ、キクラゲ、ワカメ、コンブ」などを積極的に用いて、バランスのいいお食事を心がけてみてください。
それだけでも、髪にはずいぶんと変化が現れるはずです。
また、漢方薬による補腎もおすすめです。
生薬では、女貞子(ジョテイシ)や旱蓮草(カンレンソウ)などが白髪に使われます。
何首鳥(カシュウ)や菟絲子(トシシ)などは抜け毛に使用されます。
生薬については、漢方薬局でご相談ください。
最後に、中医学では髪の毛について「髪は血(けつ)の余り」という大切な言葉があります。
十分な「血」がないと髪の毛は育ちません。
女性は毎月の月経や妊娠・出産・授乳で”血”をたくさん使いますので、「血」が不足しないよう注意が必要です。
「血」を消耗する生活習慣、例えば過度なダイエットや夜更かしなどは禁物ですよ!
大きなストレスなどで髪の毛が抜けたり白髪が増えたりした人は、また対策が異なりますので、専門家にご相談くださいね。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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