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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.3 〜プルプルお肌で新年を迎えよう〜
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第3回めの今回は、「潤いあふれるお肌になる方法」について。
今回は「お肌」について。
女性にとって、お肌は1日の気分を左右する大切なもの。
ところが、年齢を重ねるとともに、夕方になるとファンデーションが肌のシワ部分にたまったり、ホントは乾燥肌なのに表面はオイリーになったりと、悩みが尽きませんよね。
ちょっといい化粧品をそろえたりこまめに保湿するのも、もちろん大切。
でも、もう1歩進んで、内側から潤いを補充する「腎(じん)」のケアをしてみませんか?
「腎」に関しては、vol.1で簡単に解説しましたが、そこからさらに掘り下げると「腎陽(じんよう)」と「腎陰(じんいん)」に分けることができます。
この2つのバランスがとても大切なのです。
腎陽→温かくて明るい 身体を芯から温めるボイラーのような働き
腎陰→冷たくて暗い 身体に潤いを与え、冷却水の役割も担う
腎陰が充実していると身体が潤いますが、この腎陰は年齢とともに消耗してしまいます。
お肌の乾燥が進んだり、ハリが落ちたり、シワが気になりだしたら、腎陰のケアが必要なサイン。
腎陰は、水をたくさんとれば補われるわけではありません。
腎陰を補うには食事が大切。例えば代表的な食材には、白キクラゲがあります。その他、豚肉や黒大豆・黒ゴマ・枸杞の実(クコの実)など、身近なものも多くあります。
腎陰を補う生薬もさまざまですが、私の経験でいえば亀板(きばん・亀の甲羅です。)などの動物性生薬を用いたものは、効果が早く実感できるようです。
もともと中医学では、さまざまな事象について陽と陰の性質を持つと考えます。
太陽の出ている昼間は陽の時間、太陽が沈んでからは陰の時間。陰の時間に不摂生があると、陰を傷つけてしまいます。夜更かしをしていると腎陰を消耗してしまいますよ。
また、脂っこいもの・味つけの濃いものの食べ過ぎも、陰の消耗につながると考えられます。
これからの時期は、クリスマスや年末年始とイベントが続きますが、夜更かしや暴飲暴食は控えめに。
プルプルお肌で新年を迎えましょう。
月経周期とお肌のトラブルが連動する方、解消のポイントは「腎」にあります。専門家にご相談ください。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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