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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.4 〜冷えは美容の大敵〜

解説 漢方薬剤師・国際中医専門員
イノコ ハナエ

この記事は約3分で読めます。

中国4000年の歴史の中で蓄積された、若さと美しさを追い求める中医学。
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第4回めの今回は、「体の冷えを改善する方法」について。

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年末も近づき、ぐっと冷え込みが増してきましたね。

この季節、体の冷えを感じている方も多いのではないでしょうか。
「冷えは万病のもと」といわれますが、身体の不調を招くだけでなく、美容の大敵でもあります。

冷えと一言でいっても原因はさまざま。そのひとつに腎(じん)の力の低下があります。
前回の記事で、腎には「腎陽(じんよう)」と「腎陰(じんいん)」があるとお話しました。
そのうち腎陽は、体を温めるボイラーのようなもの。腎陽の力が衰えると、体の芯から冷えを感じるようになります。
その結果、低体温や、全身(特に足腰・お腹周り)の冷え、夜間のお手洗いなどの症状が現れるようになるようになるのです。

そこで、冷えを感じる方は、腎陽を補う食材を日々の食事で取り入れるよう意識しましょう。
腎陽を補う食材には、くるみ、えび、羊肉、イワナなどがあります。

また、腎陽をおぎなう漢方は、動物性生薬がおすすめです。
特に代表的なものは鹿茸(ろくじょう。鹿の幼角)です。
タツノオトシゴなど、変わったものもあります。

イラストでは、その他の冷えとして上半身はのぼせているものの、下半身が冷えている「上熱下寒」の状態も一例としてご紹介しています。

最後に、前述のように、冷えの原因は人それぞれです。
ご自身の体質について詳しく知りたい方は、お近くの漢方薬局にご相談くださいね。

良いお年をお迎えください。

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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ

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