こんにちは。料理家の安藤千英（chie）です。

もうすぐバレンタインですね。毎年この時期になると、人気店のチョコレートは軒並み完売してしまいます。そんなチョコレートの人気の秘訣は、”惚れ薬”とも呼ばれるカカオにあるかもしれません。

カカオはその昔、マヤ文明の時代から食べられ、学名は「テオブロマ」、ギリシャ語でtheos（神）の brom（食べ物）を指すそうです。貨幣の代わりに使ったり、カカオの奪い合い紛争まで起きたりしたというから驚きです。

今回は、生のカカオ（ローカカオパウダー）を使ったスイーツのレシピをご紹介します。一般的なチョコレートの原料は焙煎しているため、すでに栄養価が壊れてしまっています。一方、ローカカオパウダーは加熱調理をしておらず、カカオの栄養をそのままとり入れることができるのです。

ほんのりスパイスのローカカオムース

材料(2人分)
アボカド1個
ローカカオパウダー 大さじ3
メイプルシロップ 大さじ3
カカオニブ 大さじ1
塩麹 小さじ1/2
シナモンパウダー 少々
カルダモンパウダー 少々
カカオニブ、ナッツなど（トッピング用）

作り方
1.アボカドをボウルに入れてフォークでつぶします。
2.全ての材料をブレンダーに入れて滑らかになるまで混ぜます。
3.容器に移し、冷蔵庫で30分以上冷やします。
4.お好みのトッピングで飾り付けをします。

カカオに含まれる代表的な成分は、何といっても老化を予防する抗酸化物質。その他に、興奮やリラックスをもたらすテオブロミン、快楽物質とも呼ばれるドーパミンの分泌を促して活力の源となると同時に、恋愛したときのような幸福感をもたらすフェニルエチルアミン（別名「恋愛ホルモン」とも呼ぶそう）なども含まれています。
以前訪れた海外のホテルでは、ベッドサイドにチョコレートが置いてありました。カカオでリラックスして素敵な夜を過ごしてねという意味かもしれませんね。

ちなみに、ローカカオパウダーを使用したスイーツは、ダイエット中の人にもおすすめ。私の教室の生徒さんに、妊娠中で体重制限があるのにチョコレートがやめられないと悩んでいる方がいました。ローカカオパウダーを使用したスイーツの作り方を教えたところ、安心して食べられるうえに満足感もあり、体重も気にならなくなったと喜んでいましたよ。その後、無事に元気なお子さんを出産されました。

ローカカオパウダーは、自然食のお店や、インターネットなどで購入することができます。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

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