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ミニマリストのセルフケア日和(vol.5) ほうれい線には洗顔&体操を
ちまたには、健康や美容に関する情報がとめどなくあふれているけれど…
「そういうのって本当に効くの?」「本当におすすめのセルフケアって結局どれ?」
そんな疑問に、月間120万PVも読まれ、書籍化もされた大人気ブログ「ミニマリスト日和」の著者、おふみさんが体当たりで答えてくれます。ミニマリストとは、所有物を減らすことで豊かな生活を手に入れようとする人のこと。薬だけに頼らずに自分の力で不調を改善しようとするセルフケアとは、きっと相性がぴったりなはず。
今回おふみさんが挑戦したのは、肌のコラーゲンを増やす「コラーゲン洗顔」と「まいうー体操」。お肌の曲がり角でほうれい線が気になってきたというおふみさん。はたしてプルプルお肌を取り戻すことはできるのでしょうか?
「お肌の曲がり角」で干し柿のようなシワシワ肌に
先日30歳を迎えたのですが、ここ1年ほど、ある条件下でほうれい線が気になることがあります。
例えば、冬の乾燥する時期に友人とどこかのお店に入り、大笑いしたあとに入る夜のトイレ。鏡に映る自分の顔に、さっきまで笑っていたんだなとわかる笑いジワが刻まれ、消える気配がないのです。「お肌の曲がり角」を切実に実感する瞬間です。
そして、この冬は仕事が大忙しでした。就寝時間が深夜2時を回るのは当たり前。睡眠時間も短く、運動もできていませんでした。
そんな不摂生がたたったのでしょう。しばらくすると肌荒れが深刻な状態に。額に代わる代わる生まれるニキビたち、鼻のてっぺんにも鼻の下両サイドにもニキビ、顎の下にもニキビが5つほどできていました。
皮膚科でもらった薬の力で落ち着きはしたものの、次に気になったのは肌全体の元気のなさ。まるで細胞一つひとつが乾燥して、干し柿のようにキュッと縮んでしまったような印象です。
いよいよ、肌を本格的に元気にしたい欲求が高まってきました。できることなら、干す前のぷりぷりの柿のような肌に戻りたい!そんなとき、肌を若返らせる洗顔法と体操に出合ったのです。
コラーゲンを増やす洗顔法。私が見つけたコツは2つ
まず試したのは、「コラーゲン洗顔」。42℃のお湯で顔を洗うだけで、肌の弾力を保つコラーゲンが増やせるという洗顔法です。
熱などの刺激を受けると、細胞を修復するために、皮膚の中にはヒートショックプロテイン(HSP)という特殊なタンパク質が作られます。HSPは免疫力の向上、疲労回復、そして肌の若返りなどに役立つといわれています。
東京警察病院形成外科医師の澤田彰史先生によると、
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肌内部の真皮にあるコラーゲンは、体内で作られた過剰な活性酸素(体をサビつかせて老化を進める物質)によって破壊されます。HSPには、この過剰な活性酸素を減らすのに役立ち、肌細胞のダメージを防いでコラーゲンの生成を促し、肌を若返らせる働きがあると私は考えています。
HSPを増やすには、40~42度Cという熱めの湯に入浴すればいいと、多くの研究によって確かめられているのです。具体的には、「HSP47」というたんぱく質が体内に作られ、これがコラーゲンを増やすと考えられます。
(中略)
この原理を応用したのが、42度C洗顔というわけです。
知ってる?医師推奨【見た目が若返る洗顔法】ほうれい線を薄くしたい人へより引用
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やり方はとても簡単です。こちらの図をご覧ください。
まず、メイクを落としたあとに常温の水でサッと洗顔します。そのうえで、42度℃の湯を両手で弾くようにしてパシャパシャと顔に軽く浴びせ、これを約3分間くり返します。
次に、42度Cのお湯に浸けたタオルをしぼって顔に当て、約2分間しっかり保温します。気温が低く、タオルの温度がすぐ下がってしまう場合は、お湯に浸けて温めなおします。
なお、最初の洗顔を2分間とし、次の保温を3分間としてもOK。トータルで5分間、顔を温めます。
早速このコラーゲン洗顔を暮らしに取り入れてみたところ、取り組む上でのコツをいくつか発見しました。
1.音楽の力を借りる
コラーゲン洗顔は、顔にお湯を浴びせるときに2分、顔にタオルをのせるときに3分、時間を計る必要があります。自分で「1,2,3,4…」と数えるのはめんどうだったり、途中で数がわからなくなってしまったり。そこでひらめいたのです。音楽を流して時間を計ろうと。
全部で5分くらいの曲を選び、1番の間は顔にお湯を浴びせかけ、2番に突入したらタオルのせに移行する形で取り組んでみると、あら不思議。あっという間に5分が経過。音楽があると退屈せずに過ごすことができて一石二鳥です。
私は防水機能があるスマートフォンをお風呂のそばの洗面台に置いて、好きな音楽を流します。音楽を聴きながらお湯に浸かり、温タオルをのせてのんびりする時間は心地よく、心と体がほぐれます。
2.洗面器に少しずつお湯を注ぎ続ける
コラーゲン洗顔のもう1つのコツは、顔にお湯を浴びせかける時に洗面器に少しずつお湯を注ぎ続けること。
2分間顔にお湯を浴びせ続けようと思うと、途中で洗面器のお湯が尽きてしまいます。途中で中断してお湯を溜めて…というのは手間なので、蛇口から少しずつお湯を注ぎ続けて洗面器のお湯が尽きないようにするのがおすすめです。
「まいうー」というだけの顔体操
澤田彰史先生は、ほうれい線を消す顔体操も考案されています。
最近はいろいろな顔体操が話題になっていますよね。しかし、中には顔のシワを作る筋肉を刺激してしまう間違った体操もあるのだとか。そこで、シワ作り筋を刺激することなく、シワ消し筋だけを動かすことができるように作られたのが「まいうー体操」です。
まいうー体操は、口を大きく開けて「まー」「いー」「うー」と発生するだけの簡単な顔体操です。
シワ消し筋だけを動かすことがポイントなので、画像をよく見て、動かさなくてもいいところまで動かさないように気をつけて取り組みましょう。くわしく知りたい方は、こちらのリンクをご参照ください。
【ほうれい線対策に医師が推奨】顔のシワ消し筋を効率よく刺激できる「まいうー体操」のやり方
「ま」「い」「う」の3動作をそれぞれ10秒ずつキープし、1日に15回くり返します。15回を1日に2〜3回に分けて行ってもかいません。
プリッとハリが出て肌弾力アップ。シワが目立たなくなるのが早い
今回は、約2週間にわたって2つのセルフケアに取り組んでみました。
「コラーゲン増やし洗顔」と「まいうー体操」のいいところは、何も買い足さなくてもすぐに取り組めるところ。ミニマリストの私としては、高い化粧品を買うより、ものを必要としない洗顔や体操をするほうが暮らしに取り入れやすく感じます。
そして、肌の調子はというと…
毎日鏡を見ている自分だからこそ気づく変化かもしれませんが、肌に水分が行き渡ってプリッとハリが出て、指の腹で頬を押した時の弾力が上がったように感じます。
肝心のほうれい線は、肌全体がふっくらとうるおったことで目立ちにくくなり、笑ったあとに顔に残る線が消えるまでの時間も短くなったと感じています。以前はコンディションによっては跡が数時間消えずに残り続けてしまうこともあったのですが、2週間のセルフケアで、笑ったあと5秒で目視できるかできないかのギリギリのラインになるまで、シワが目立たなくなるのが早くなりました。
たった2週間取り組んだだけでこの結果なので、もし今後10年続けて取り組んだら「やっててよかった」という結果を得られるのではないだろうか、と目論んでいます。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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