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超健康になる手作り【シナモンバナナ】とは?① バナナのカリウムが血管の老化を防ぐ
バナナにシナモンを振りかけて食べる「シナモンバナナ」をご存じですか?
バナナとシナモンは相性抜群。朝食にもおやつにもなるし、何よりお手軽ですよね。
この組み合わせは、じつは健康面においても超優秀!血管を強くして、高血圧や脳卒中を防ぐ働きが期待できるのです。
東京女子医科大学高血圧・内分泌内科教授・講座主任の市原淳弘先生に、まずはバナナの健康作用について解説していただきます。
塩分の排出を促すカリウムが豊富
バナナは、カリウムや食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素が豊富な果物です。特にカリウムは、果物の中でもアボカド、ドリアンに次いで多く含まれています。
カリウムが私たちの体内でどのような働きをするかというと、塩分(ナトリウム)の排出を促します。この働きこそ、高血圧の改善にとても重要なのです。
高血圧の治療の基本は食事療法で、その中でも大事なのが「減塩」です。塩分のとりすぎは、高血圧のリスクを高めます。
塩分の多い食事をとると、血液中の塩分濃度が濃くなります。すると、体は血液中の塩分濃度を薄めようとして血管に水分を取り込み、その水分によって血液量が増えて、血圧が上昇するのです。
高血圧対策や疲労回復にも
そんな水ぶくれ状態の血管を修復してくれるのが、バナナに多く含まれるカリウムです。
カリウムを体内にとり入れると、血管壁の細胞で「ナトリウムポンプ」と呼ばれる調整機能が作動し、血液中のカリウムが塩分といっしょに水分もくみ出します。その結果、血管の水ぶくれが改善し、血圧の低下作用が期待できるのです。
バナナはカリウムが豊富なうえに、安価で毎日手軽にとることができる点も魅力的。また、バナナの糖分は摂取後すぐにエネルギー源になるため、疲労回復にも優れます。
高血圧対策や減塩対策、そして疲労回復にも、バナナはおすすめの食材です。
ただし、慢性腎臓病と診断されている方など、食事でカリウム摂取を制限されている人は、主治医に相談するようにしてください。
記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。
写真/©カラダネ
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