カラダネ(わかさ出版)
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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.10 〜基礎体温がギザギザな人はらっきょで「気」を正そう!〜
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第10回めの今回は、「妊活と気の乱れ」について。
みなさんこんにちは。
今回は、「気」から見た妊活へのアプローチについてお話しします。
気、血、水の3つは、中医学において体内を巡る大切な物質でしたね。
その中の1つである気は、エネルギーをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。
例えば、受精した卵が細胞分裂を繰り返し、60兆個もの細胞を持つヒトになる。
この莫大なエネルギーも、中医学では気であると考えます。
排卵の際の卵を押し出すエネルギーも気。
気を整えることは、妊娠に向けての大切な身体づくりの1つなのです。
気の不調は、大きく2つに分類されます。
「気の不足」と「気の滞り」です。
気の滞りに関しては、以前のPMSの記事でも紹介しているので、あわせてご覧いただけると幸いです。
妊活中に気になる気の滞りのサインは、月経前の胸の張りや気持ちのムラ、基礎体温が全体的にギザギザになる、プロラクチンが高め(原因疾患が無い場合)、排卵痛があるなど。
気を巡らせるおすすめの食材は、みかんや玉ねぎ、らっきょ、えんどう豆、ジャスミン茶などです。
ストレスは気の滞りを加速させてしまうので、無理や我慢をしすぎないように。
妊活に関して、ネット検索のしすぎも控えるようにしましょう。
続いて、気の不足のサインは、疲れやすい、低温期から高温期への移行がスムーズでない、少量の不正出血がある(主に排卵付近)など。
気を補うおすすめの食材は、山芋、かぼちゃ、鶏肉、カツオやサバなどの魚です。
駅で階段よりも真っ先にエスカレーターを選んだり、人と話すのが億劫と感じるような時も気の不足のサインと考えられます。
頑張りすぎずにまずは休息。
元気をつけなきゃ!と豪勢な食事をとるのではなく、胃腸に優しい煮物や汁物などの和食を中心に、腹八分目を心がけましょう。
また、どちらの症状も、養生に合わせて漢方を合わせるのもおすすめです。
妊娠に向けたカラダ作りでは、細かい問診が必要となります。
漢方の専門家にご相談くださいね。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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