カラダネ(わかさ出版)
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イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.11 〜経血に血の塊が混じる人は青魚を食べよう〜
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第11回めの今回は、「妊活と血の乱れ」について。
みなさん、こんにちは。
前回に引き続き、中医学と妊活についてお話します。
今回は、「血」から見た妊活へのアプローチについて。
血の不調も、気の不調と同様に「血の不足(血虚)」と「血の滞り(瘀血)」の2つに分けられます。
血の不調に関しては、以前のPMSの記事でも紹介しているので、あわせてご覧ください。
「血の不足」のサインは、経血の量が少ない、顔色(血色)が悪い、髪の毛がパサつく、爪が割れやすいなどです。
中医学では、子宮内膜を血と捉えます。
成長する卵子や、妊娠中に赤ちゃんに栄養を届けるのも血。
血の不足は、妊娠を遠ざけてしまうと考えられるのです。
血を補うとされる食材は、ほうれん草や人参、イカやタコなど。
身近なものが沢山ありますね。
漢方薬では、当帰(トウキ)や阿膠(アキョウ)などが含まれるものがおすすめです。
ただし、血を補うものの中には、少し胃腸に負担が掛かってしまうものもあります。
胃腸が弱っていると、どんなに良い食事や漢方薬をとっても、きちんと吸収されないため、良い血に変えることはできません。
遠回りに感じるかもしれませんが、妊活には胃腸のケアがとても大切なのです。
続いて、「血の滞り」のサインは、生理痛がある、筋腫や嚢腫がある、経血にレバー状の塊が混じる、シミやあざができやすいなどです。
生理は、本来無痛なのが当たり前。
中医学では、生理痛を瘀血のサインと捉え、血の巡りがスムーズでないと考えます。
鎮痛剤で済まさずに、生理痛のない体作りを意識するようにしましょう。
また、筋腫や嚢腫も瘀血と考えられます。
受精卵を迎える子宮内膜や、卵子・赤ちゃんに栄養を届ける血に滞りがあるのは心配ですよね。
きちんと医師の診察を受け、ケアをするよう心がけましょう。
おすすめの食材は、以前の記事でもご紹介したように、チンゲンサイやたまねぎ、青魚などです。
おすすめの漢方は、丹参(タンジン)や紅花(コウカ)がはいったもの。
漢方薬の服用にあたっては、体質の見極めがとても大切です。
例えば、血が滞っている方が血を補うものをとると、渋滞がひどくなる可能性が。
血が足りていない方が血の滞りを巡らせるものをとると、空焚きのような状態になり、不調を伴うこともあります。
自己判断をせず、必ず漢方専門薬局に相談するようにしてくださいね。
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スローエイジングは、若見えのテクニックや、無理な若返りを試みることではありません。
カラダの中から整えて、老化のスピードを遅らせることが目的です。
この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。
写真/© Fotolia ©カラダネ
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