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【美肌菌の増やし方②】洗顔は固形石けん、ファンデはパウダー、食事は肉食がベター

解説 ミルディス皮フ科医師
出来尾 格

美肌菌を増やして素肌を圧倒的に美しくするには、美肌菌をイジめないスキンケアがとっても大切。特に、化粧水や美容液の多用は危険です!

今回は、美肌菌特集全6回シリーズの第5回。美肌菌を増やす洗顔法や入浴法、やってはいけないNG習慣なども出来尾先生にお聞きしました。

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美肌菌増やしのTo do リスト

最初に、この記事で述べる「お肌に美肌菌を増やす方法」を以下のTo do リストにまとめました。

□洗顔で使う洗顔料は最小限に

□顔を洗いすぎない

□顔をこすらない


□ファンデーションはパウダータイプを


□入浴時の湯船の湯温は37〜39度Cに


□入浴時は体を髪の毛より先に洗う


□入浴後は軽い運動で汗をかく


□食事は肉食で。特に赤身肉はおすすめ


□ヨーグルトや味噌など発酵食品を食べる


□サラサラの汗をかく(そのためには軽い運動がベスト)


□顔の肌を冷やさない


□早寝早起きをする


□ストレスを減らす

各項目について(ピックアップして)次から解説しますね。

美肌菌を減らさない洗顔法とは

美肌菌を増やすには、基本は顔を洗いすぎないことが大切です。美肌菌は、角質層を洗い流してしまうと、一緒に流れ落ちてしまいます。洗顔で気をつけるべきポイントは以下の3つ。

①洗顔料は最小限に
洗顔料は界面活性剤でできているため、1日に何度も洗うのは美肌菌をわざわざ減らしているようなもの。皮脂が過剰だったり、毛穴の汚れを落としたかったりするときには、1日1回ならOKです

ただし、洗顔料はシンプルな固形石けんがおすすめです。成分がたくさん入っていないものを選んでください。できればメイク落としも石けんを活用し、1回の洗顔で洗い流してください。ただし、石けんで落ちない場合はメイク落としを部分的に使いましょう。

②こすらないこと(ひたひた洗い)
肌をゴシゴシこすると角質とともに美肌菌が失われます。理想は、両手でぬるま湯をすくって、そのお湯の中に顔を浸して洗いましょう。

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③何度も洗わないこと
何度も洗うと美肌菌がどんどん落ちてしまいます。美肌菌は減ってから再び増えるまでに12時間かかります。あまり洗いすぎると復活が遅くなるのです。

お湯の温度を工夫しましょう。人肌より少しぬるめの35度C前後の湯で洗えば汚れも皮脂も落ちやすくなるため、何度も洗わずにすむはずです。

ファンデーションはパウダータイプを

メイク用化粧品は、化粧水に比べれば肌への刺激が少ないといえます。それに、メイクは洋服などと同じで自分を表現するものなので、制限は特に設けたくありません。

注意点をあげるとすれば、顔全面に塗るという点ではファンデーションはパウダータイプだとリキッドタイプよりも界面活性剤の害が少ないのでおすすめです。

また、ファンデーションをつけるさい、パフやスポンジ、ブラシを多用すると肌への刺激が強すぎて美肌菌を減らしてしまう可能性があります……とはいえ使わずにはファンデーションはつけられませんよね。

そういう可能性がある点をご理解いただき、パフやスポンジ、ブラシを肌につけるときに回数を減らすなどの工夫をしてください。

美肌菌コラム②実はお肌によくない?人気のスキンケア3つ
市販の毛穴パックは、毛穴の角栓だけでなく角質層まで削り取ってしまい、炎症の原因になります。その結果、逆に毛穴が目立つ場合もあるので要注意です。

フェイススチーマー(スチーム美顔器)は角質層をふやかしてしまう可能性があり、その結果、水分を保つ力が弱まって肌を乾燥させてしまうかもしれません。多用するのはさけましょう。

美顔ローラーは肌をくり返し刺激して角質層を傷つける可能性があります。コロコロをしすぎるのは控えてください。

入浴はぬるめで15分以内が目安

40度以上の高温浴は美肌菌には熱すぎます。湯船の湯は37〜39度Cが理想です。
髪の毛と体は、髪の毛を先に洗ってください。シャンプーには強力な界面活性剤が入っている場合が多く、洗い流したさいに体にかかります。
それを洗い流すためにも、体はあとから洗いましょう。

また、入浴後は軽く運動して汗をかくのもおすすめ。美肌菌は体を洗うと洗い流されますが、汗をかけばその汗が美肌菌のエサになるため美肌菌が増えやすくなります。

食事は菜食より肉食を。発酵食品もおすすめ

食事では、たんぱく質をとりましょう。たんぱく質は健康な肌の材料になります。
たんぱく質の補給源として理想的なのが、ビタミンもミネラルも含まれていて、良質の脂質も含んでいる「赤身肉」です。最近は、美容のために菜食にしている人がいるそうですが、私が思うには菜食よりも肉食の方がずっと美肌になれると思います。

赤身肉を材料に健康的な肌がつくられれば、美肌菌のエサとなる皮脂や汗もしっかり出せるので、美肌菌増やしにも役立ちます。

さらに、ヨーグルトや味噌といった腸の善玉菌を増やす発酵食品もおすすめ。腸内細菌が善玉菌優勢になれば肌は健康になります。腸の美肌菌が、「美肌菌を増やす物質を私たち人間に与えている」という説もあります。便秘をすると肌荒れしたりくすんだりする人がいますが、これは腸と肌には密接な関係があるからです。

顔が冷えると美肌菌が増えにくい

冷え症の人は美肌菌が少なくなりがちです。なぜなら、菌が最も元気になるのは37度Cくらいのため。特に顔のお肌の表面は冷気にさらされやすく、30度Cを下回ることもしばしば。冷えると美肌菌が増えにくくなります。

寒い時期は大きめのストールなどを巻いて、お肌を冷やさないようにしましょう。そのとき、ストールがお肌にこすれないように巻くのがポイント。こすれるとその部分の美肌菌は落ちてしまう可能性があります。ちなみに、マスクもこすれると美肌菌が落ちる可能性があります。

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最後に基本的なことですが、早寝早起きなど規則正しい生活とストレスを減らす生活も美肌菌のためには必要です。体のリズムを整えてメンタル面でも健康を保つことが、お肌をキレイにしてくれます。

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写真/© カラダネ © Fotolia

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