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花粉症にはハチミツを 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.14〜
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第14回めの今回は、「中医学と花粉症」について。
みなさん、こんにちは。
しだいに気温が上がり、春の訪れを感じるようになってきましたね。
気持ちがいい気分とは裏腹に、花粉にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
花粉症じゃない人がうらやましい、花粉症じゃなかったころに戻りたい…なんて思ってしまいますよね。
それでは、花粉症の人と花粉症じゃない人は一体何が違うのでしょうか。
中医学の観点からお話させていただこうと思います。
その違いは、ズバリ「衛気(えき、えっき)」。
中医学に大切な「気・血・水」は、今までの連載で何度かご紹介していますが、実は「気」にはいくつかの種類があります。その中の一つが衛気なのです。
衛気は、日中私たちの体表面を覆い、見えないバリアの役割をしています。
寒さや暑さ、アレルゲンやウイルスなど、外からの敵の侵入を第一線で守る兵隊さんのような役割です。
衛気が不足すると、アレルギーを起こしやすい、気温差や季節の変わりめに体調を崩しやすい、カゼをひきやすい、汗をかきやすいなどの症状が伴います。
もちろん、花粉も外敵。衛気がしっかりあれば、花粉症の症状を防ぐことができると中医学では考えられています。
衛気は、五臓のうちの「肺(はい)」「脾(ひ)」が中心となって作ります。
そのため、乾燥などで咳が出るなど肺の調子が悪い時や、胃腸の調子が悪い時には、しっかりとした衛気を作ることができません。
ストレスの多い生活や乱れた生活習慣も、衛気を弱らせる原因になってしまいます。
夜更かしや、食べ過ぎ飲み過ぎの翌日に、花粉症の症状がひどくなる経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで、衛気を増すためにぜひ取り入れていただきたいのが、肺や脾を補う食材。
長イモ・モモ・ニンジン・サバ・ハチミツなどがおすすめです。
漢方薬は、黄耆(おうぎ)が入っているものが良いですよ。
最後に、日中は体表を巡っている衛気ですが、夜になると体の内部に潜り込むといわれています。
つまり、私たちは眠っている間は、バリアのない無防備な状態ということ。
適度なお布団でしっかりと体を覆い、体調を崩さないように心がけましょうね。
対処療法に頼るのではなく、中医学の知恵で花粉に反応しない体づくりを目指しましょう。
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記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。 写真/© カラダネ © Fotolia
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