カラダネ(わかさ出版)
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【月経周期とスキンケア④】ニキビに肌荒れ…生理前のお肌トラブルはセロリで解決! 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.24〜
解説
漢方薬剤師・国際中医専門員 イノコ ハナエ
中国4000年の歴史の中で蓄積された、若さと美しさを追い求める中医学。
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第24回めの今回は、「黄体期後半(月経前)のお肌のケア」について。
「未病(発病はしていないけれど病気の芽がある状態)」をあらかじめ見つけて予防するという考え方は、
老化を防ぎたい、遅らせたい方にとってぜひ知っておくべき知識です。
この連載では、中医学を用いて自分でできるとっておきの老化予防法をわかりやすく解説します。
第24回めの今回は、「黄体期後半(月経前)のお肌のケア」について。
こんにちは。
第3回にわたって、月経周期とスキンケアについてお話してきました。
今回は最終回の黄体期後半編です。
黄体期後半は、個人差はありますが、月経周期を約28日とすると月経前約1週間のこと。
月経直前は不調が出やすい方、多いのではないでしょうか。
この時期は、卵胞期に活躍していたプルプルホルモン(=卵胞ホルモン)が低下する時期。
皮膚の水分量も低下します。
黄体期前半(排卵期後のこと。くわしくは前回の記事を参照)と同様に、皮脂の分泌は盛んに行われているため、水分と油分のアンバランスが起こり、オイリー肌になってしまいます。
角栓ができやすくなったり、脂っぽくなったり、肌荒れしやすくなったり、不安定な時期です。
人によっては、ほてりを感じたり、シミができやすくなったり、血行不良でくすみやむくみが現れる場合もあります。
また、ニキビができやすいのもこの時期。中医学では、赤いニキビは血液の熱、黄色いニキビは血液の熱+毒と考えます。
月経前のニキビの原因として多いのが便秘です。月経直前になると便秘がちになる方は多いと思いますが、便通が滞ると余分な熱や毒を排泄できず、赤ニキビや黄ニキビが悪化してしまうのです。
それでは、なぜ月経前は便秘になりやすくなるのでしょうか。
実は、この時期に盛んになる黄体ホルモンには、体内に水を溜め込む働きがあるため、大腸での消化のさいに水分吸収が活発に行われて、便の水分が減って硬くなりやすくなるのです。
また、黄体ホルモンは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう。内容物を先送りする運動)を低下させる働きもあるため、さらに便秘になりやすくなってしまうのです。
実は、この時期に盛んになる黄体ホルモンには、体内に水を溜め込む働きがあるため、大腸での消化のさいに水分吸収が活発に行われて、便の水分が減って硬くなりやすくなるのです。
また、黄体ホルモンは、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう。内容物を先送りする運動)を低下させる働きもあるため、さらに便秘になりやすくなってしまうのです。
黄体期の後半は、排便を上手にコントロールをすることが大切です。
こんなときのオススメ食材はずばりセロリ!
セロリは便秘のケアができるうえに、余分な熱を冷ます働きもあるんですよ。
セロリは香りが良いため、月経前の鬱々とした気を巡らせる作用も期待できます。
月経前につい暴飲暴食してしまう方は、気の詰まりが原因です。暴飲暴食は肌荒れを悪化させる原因にもなってしまいます。
セロリに限らず、好きなアロマの香りなどを嗅いでリフレッシュするとよいでしょう。
セロリに限らず、好きなアロマの香りなどを嗅いでリフレッシュするとよいでしょう。
黄体期後半は、何かとお肌にトラブルが起こりやすい時期。
なんとかしなくては!と外側からのケアに意識がいくかもしれませんが、お肌が敏感になりやすいこの時期は、新しい化粧品を試すのには適しません。できるだけ肌に負担をかけないように過ごしてください。
また、不規則な生活やストレスも身体に余分な熱を生みます。この時期は、特に正しい食生活や睡眠を心がけるようにしてくださいね。
これで、月経周期とスキンケアは終わりです。
次回からは、漢方による妊活のための体質改善についてお伝えします。
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