【漢方で妊活②】カイロは効果なし?レッグウォーマーと筋トレで内側から温まる体に 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.26〜|カラダネ

カラダネ(わかさ出版)
医師や専門家とあなたをつなぐ、
健康・食・くらしのセルフケアが見つかる情報サイト

【漢方で妊活②】カイロは効果なし?レッグウォーマーと筋トレで内側から温まる体に 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.26〜

解説 漢方薬剤師・国際中医専門員
イノコ ハナエ

この記事は約3分で読めます。

中国4000年の歴史の中で蓄積された、若さと美しさを追い求める中医学。
この連載では、中医学を用いたとっておきのセルフケアについて、
漢方薬剤師のイノコ ハナエ先生にわかりやすく解説していただきます。

第26回の今回は、「冷えの改善方法」について。

IMG_0215-2.png

こんにちは。

今回は、漢方と妊活についての第2回め。
冷えについてお話します。

妊活中の方で、冷えを気にされている方は少なくないでしょう。
冷えている = 妊娠しない、ではありませんが、冷えることで代謝が落ちたり 循環が悪くなったりなど、マイナスの影響は少なからずあるでしょう。
日々のご相談の中でも、冷えに関するご相談やご質問は多くいただきます。

中には年中カイロを貼ったり、家にいるときはこたつで温まったりなどで対策している方もいらっしゃるのですが、ただ闇雲に温めればいいわけではありません。
例えば、一年中カイロを貼っていたとしても、内側から温かい身体になるわけではありませんよね。カイロを外せば、また冷えを感じてしまうでしょう。

ある程度外から温めたあとはそれを体の中にきちんと閉じ込める、例えるならば身体が魔法瓶のような状態になることが大切です。
さらにいうと、体の内側から熱を産生できるようになるとなおいいでしょう。

熱を閉じ込めるには、首・足首・手首などの「首」という字がつくところを温めてあげることが効果的。
みなさん、ご自身の足元を確認してみてください。足首、隠れていますか?
足首が出ている方は要注意です。寒さの邪気、寒邪は足首から侵入しやすいからです。
また、足首には婦人科の大切なツボがあり、東洋医学ではここを冷やすのは婦人科トラブルにつながると考えます。
足首を隠れる靴下を履くこと意識すると好みのファッションからは離れてしまうかもしれませんが、冷房の強いオフィスにいるときだけでも靴下やレッグウォーマーなどで上手に冷えを遠ざけるように心がけましょう。

ちなみに、寝るときに靴下を履くのはおすすめしません。
なぜなら、私たちは睡眠時に足先から熱を放出して体温調整を行うことで質のいい睡眠を保っているからです。
冷えが辛くて眠れないという場合でなければ、靴下は脱いで寝るようにしましょう。

また、熱を生み出すには筋トレが効果的。全身の筋肉の約7割が集中している下半身を鍛えると効率的に筋肉をつけることができるため、スクワットが特におすすめですよ。
忙しい日常生活の中では運動の習慣を取り入れることはハードルになるかもしれませんが、毎日お風呂前に何回!など習慣化できるといいですね。

ただ、頑張ることがストレスになる場合は無理に頑張りすぎないように!
妊活とストレスについても、またご紹介したいと思います。

日々、妊活のご相談をお受けしていますが、冷えのサポートもさせていただいています。
冷えの原因を探り、漢方薬で冷えのない体質・お身体作りをお手伝いしています。原因は人それぞれですので、対処は専門家にご相談ください。
過去の記事「冷えは美容の大敵」で、中医学的な冷えの原因について触れていますので、よろしければそちらも参考にしてくださいね。

前回の記事で、「中医学での妊活サポートは根っこ(体質)の部分から」とお伝えしました。
そのため、冷えを改善することで、日常生活のその他の不調も一緒に改善されていくことが多々あります。
たくさんの方に、冷えがないって快適ですね!といっていただけることがとても嬉しいです。

今回のポイントは、
体を魔法瓶に!→ある程度外側から温めたら熱が逃げない工夫を!
下半身に筋肉を→スクワットがおすすめ!

これから夏真っ盛りです。少し油断してしまいがちな季節ですが、冷えは十分にお気をつけ下さいね。

>> 美容・健康に役立つ情報が満載! <<
シミ / シワ / たるみ / くすみ / ほうれい線 / 老け顔 / ニキビ
ダイエット / おなかヤセ / 美脚 / / 肩こり / 目の悩み
ハンドケア / 便秘 / 頻尿 / 若返りホルモン / 女性ホルモン
生理の悩み / 更年期障害 / 冷え / 疲れ / 睡眠
ミニマリストのセルフケア日和 / きれいになる漢方
はじめてのローフード / 魅せトレ / 美肌菌 / 月経血コントロールヨガ

更新情報はこちら→@カラダネ美容部

記事にあるセルフケア情報は安全性に配慮していますが、万が一体調が悪化する場合はすぐに中止して医師にご相談ください。また、効果効能を保証するものではありません。

写真/© カラダネ © Fotolia

この記事が気に入ったらいいね!しよう