カラダネ(わかさ出版)
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【漢方で妊活⑥】たんぱく質は妊活に大切な栄養源!夏の食事にも忘れずに 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.30〜
この連載では、中医学を用いたとっておきのセルフケアについて、
漢方薬剤師のイノコ ハナエ先生にわかりやすく解説していただきます。
第30回の今回は、「妊活と夏にとるべき栄養」について。
こんにちは。
梅雨が明け、本格的な夏の到来ですね。
漢方で妊活⑥は、食欲が落ちがちな夏にも積極的にとってほしい栄養についてお話します。
連日のうだるような暑さで食欲が落ちている方、いらっしゃいませんか。
この時期は、おそうめんが簡単で、ツルっと入っていいですよね。…でもちょっと待って!
妊活中のお食事に欠かせないたんぱく質は入っていますか?
中医学では、妊活に大切な「血(けつ)」が充実した状態がよいと考えるのですが、この「血」は食事から作られます。
胃腸が元気で、「血」となるものを食べることが、妊活に大切な「血」を充実させるのです。
血を補う食材は、今までの連載でもいくつかご紹介していますが、その中でもたんぱく質は特に大切。
たんぱく質は、東洋医学的には「血」の材料となりますが、栄養学的に見ても体を作る構成成分であり、妊活に大切なホルモンの材料になるといわれています。
日々の外来で、せっかくいい漢方薬を服用しているのにいまいち効果が出ないという方に食事の内容をくわしく伺うと、非常に偏りがあることが多々あります。
漢方薬によるプラスよりも、食事の偏りによるマイナスが上回っていたり、食生活の乱れで漢方が効きづらい身体になっているのだと思います。
朝は時間がないから食べない、お昼はコンビニのサラダとおにぎり、夜は簡単に済ませてすぐに寝てしまう…。
これだと、どうしても食事内容が炭水化物に偏ってしまいがちですよね。
かといって、毎食バランスよく自炊するのもハードルが高いはず。
そんなときは、冷蔵庫にたんぱく質が豊富な納豆やお豆腐を常備して、時間がないときに1つ足すようにしましょう。
冷蔵庫から取り出したてのお豆腐は身体を冷やすため、常温にもどしたり、ネギや生姜などの身体を温める薬味を合わせるとよいでしょう。
会社のお昼休みは、コンビニでゆで卵やサラダチキン、調理済のお肉やお魚を買うのもおすすめ。いずれもたんぱく質が多く含まれています。
ランチに麺類を食べる機会が多い方は、たまには定食を食べるように意識してくださいね。
そして、週末は1日1食だけでも、バランスを意識した食事を作れるとよいと思います。
お肉やお魚など、動物性のものをしっかりとるようにしましょう。
忙しい中、睡眠時間を削ってまで頑張る必要はありません。
上手に力を抜きながら、けれどバランスは意識しながら取り組んでください。
補いきれない分は、サプリメントを活用してもOKです。
妊活中の方は大切な葉酸をお忘れなく。
まだまだ暑い日が続きますが、食べられそうなものの中にたんぱく質があるか意識してみてくださいね。
おそうめんで済ませたいときも、卵やお豆など、口にできそうなもので工夫してみましょう。
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