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【漢方で妊活⑧】漢方妊活は妊娠期・出産期の安定にも。つわりや授乳トラブル、気分のムラの予防に 〜イノコ ハナエのきれいになる漢方 vol.31〜
この連載では、中医学を用いたとっておきのセルフケアについて、
漢方薬剤師のイノコ ハナエ先生にわかりやすく解説していただきます。
第31回の今回は、「漢方で妊活に取り組むメリット」について。
こんにちは。
あっという間に9月に突入しましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
これまで、漢方で妊活について第7回に渡って紹介してきました。
漢方での妊活について、少しイメージいただけたでしょうか。
今回は、漢方で妊活をするとどんないいことがあるの?という点について、お話させていただきたいと思います。
中医学、漢方は、「個人の不調を取り除き、自分本来の力を取り戻すお手伝い」をしてくれます。
漢方薬が直接妊娠させるというわけではなく、漢方薬がカラダの不調や傾きにアプローチし、その結果本来の身体の力、妊娠する力を取り戻すイメージです。
例えば、
・月経痛がひどい
・経血に塊がたくさん混じる
・お天気によって頭痛がする
・下痢をしやすい
など、一見妊娠に関係ないようなこれらの不調も、カラダの不調。
症状や詳しい問診によって、身体がどのような状態に傾いてしまっているかを判別し、是正(ぜせい。悪い点を改めて正しくすること)していきます。
そのため、漢方で妊活に取り組んでいただくと決まって体調が整います。不調のない快適な体調となるのです。
そして、ここからがさらに強調したいのですが、妊活においては「妊娠すること」がゴールではありません。
安心した妊娠期を経て、赤ちゃんが元気であるとともに、ママが元気であることが大切なのです。
妊活中にお身体のベース作りをしておくと、妊娠期・出産期を通して財産になります。
妊娠中は、つわり・出血・皮膚トラブル・アレルギーなど、さまざまなトラブルに見舞われることがあります。
漢方薬には、「安胎薬(あんたいやく)」と呼ばれ、赤ちゃんを守り、妊娠を継続させる作用があるものがあります。
妊娠中の漢方薬については、漢方医学の原典である2000年前の書物にすでに記載されています。
授かった赤ちゃんを居心地よく守るための安胎薬は、母体をしっかり支えますので、産後の肥立ちもよくなります。
産後の母乳トラブルや、気分のムラ、体力低下を予防することができます。
生活を、人生を支えるといっても過言ではないかもしれません。
ご自身のお身体をいたわるような気持ちで、妊活に漢方、取り入れてみてはいかがですか。
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