北の大地が生んだスーパーフード!ダイエットや尿トラブルの悩みにも!【北海道和寒町】の特産品「わっさむペポナッツ」|カラダネ

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北の大地が生んだスーパーフード!ダイエットや尿トラブルの悩みにも!【北海道和寒町】の特産品「わっさむペポナッツ」

解説 カラダネ編集部

今、健康志向の高い方たちから大きな注目を集めている食品があります。それが、北海道の北に位置する和寒(わっさむ)町の新しい特産品「わっさむペポナッツ(以下、ペポナッツと略す)」です。初めて耳にする方も多いと思います。

ペポナッツは、日本で出回っているカボチャである「西洋カボチャ」「日本カボチャ」「ペポカボチャ」の中のペポカボチャの種(和寒産)を直火でローストした天然の健康食品。

s_カボチャ 写真.jpg特筆すべきは、ペポナッツに含まれる栄養成分。その働きによって、ダイエットや尿トラブルなどに対する多くの健康作用を得られることが、大学研究によってわかってきています。

今回、カラダネ編集部では、「ペポナッツ人気の理由」を探るため、現地の北海道和寒町に飛びました。現地取材を通してわかったのは、ペポナッツの生産・販売に関係する人たちのあくなき探究心。ペポナッツに新たな魔法をかけ続ける、こうした人たちの手によって、ペポナッツが今後どこまで進化しつづけるのかは想像もつきません。しかし、ペポナッツが全国的な人気を得る日が迫っていることは間違いありません。

ペポナッツ誕生の地「和寒町」とは

ペポナッツの生産地である和寒町。旭川から少し北に位置しており、和寒町の「わっさむ」はアイヌ語で、日本語でいうところの「楡(ニレ)の木の傍(かたわ)ら」を意味しているそうです。

s_和寒町 写真.jpgカボチャの作付面積日本一を誇り、西洋カボチャや越冬(えっとう)キャベツ、お米の名産地でもあります。また、和寒町の冬は零下30度以下に、夏の真夏日には30度を超える日もあり、寒暖差が大きい町としても有名です。しかし、この寒暖差の大きい気候のおかげで、和寒町のカボチャはデンプンを蓄積し、それが分解されて糖度は高くなり、他の産地のカボチャよりも人気を博しているそうです。

ペポナッツはなぜ和寒町で生まれたのか?

雄大な土地や澄んだ空気と水に加え、寒暖差がありカボチャの生産が盛んな和寒町で、ペポカボチャを原材料としたペポナッツが生まれたのは、当然のようにも思えてきます。しかし、ペポナッツ誕生の経緯は意外なものでした。そのきっかけについて、和寒町産業振興課参事の生田裕(いくた・ひろし)さんは次のように話します。

「お菓子などでカボチャの種を使うことが増えても、カボチャの種の硬い殻をむくには人件費がかさみます。そのため、外国産からの輸入品がほとんどでした。
北海道の銘菓を作るときに、小麦やカボチャ、牛乳やバターといった乳製品はすべて北海道産で賄えるのに、飾りのカボチャの種だけが外国産というのはいかがなものか、という熱い想いがペポナッツの始まりなんです」

そして、安心安全な国産品を求める声を受けて、農研機構北海道農業研究センターで研究・開発が進み、種が効率的にたくさんとれるストライプペポというペポカボチャの新品種ができあがりました。

s_ストライプペポ3.jpg和寒町にストライプペポ生産の白羽の矢が立ったのは、前述の自然の恵みに加えて、町全体で農業に力を入れていることが大きかったとか。和寒町農業活性化センターの所長で農学博士の横井義雄(よこい・よしお)さんは、和寒町の農業の現状について次のように話します。

「和寒町が高品質の農作物を作りつづけられるのには理由があります。それは、町全体での農業のバックアップ体制が手厚いことです。このセンターでも、試験研究を行ったり、農業試験場や大学にあるような高性能の土壌分析機を導入し、和寒町の田畑の土壌を分析して、肥料などの調整も行ったりしています。

そこに、生産者の方々の情熱が加われば、どんな農作物でも素晴らしいものが生み出せるようになります。ペポナッツの品質も素晴らしいものである自負があります」

s_活性化センター.jpgペポナッツがなぜ、和寒町という土地で生まれ、カボチャや越冬キャベツに次ぐ、第3の特産品として人気を集めているのか、その真髄を農業活性化センターの方や生産者の声から強く実感できます。

【専門家に聞きました】ペポナッツに秘められた栄養とその働き

ペポナッツの素晴らしさは品質だけではありません。今、美容や健康のためにナッツを常食する人が増えていますが、ペポナッツにも同様の働きが期待できることがわかっています。それを裏づける研究を行うのが、藤女子大学の中河原俊治(なかがわら・しゅんじ)教授を中心する研究グループ。中河原教授は次のように話します。

s_中河原教授.jpg「ペポナッツは、まず鉄と亜鉛の含有量が多く、豚・鶏のレバーに匹敵する量が含まれています。加えて、ゴマやアーモンドに比べると脂質が少なく低カロリーにもかかわらず、酸化されにくいオレイン酸が豊富に含まれているのです。

特筆すべきは、動脈硬化に関係するリン脂質が少なく、血中コレステロール低下に作用するとされる植物ステロールが多いことです。高齢社会の中で、ペポナッツが必ずや私たちの健康づくりの一助になると信じて研究を続けています」

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欧州医薬品庁が認めたペポカボチャの実力

さらに、中河原教授はペポナッツのもう一つの働きについても、話してくれました。

「ストライプペポの原種であるペポカボチャの種については欧米でも広く研究されており、2012年の欧州医薬品庁の評価報告書に興味深い記載があります。そこには、ペポカボチャの種が頻尿や前立腺肥大などに対していいものであるとの報告が記載されていました。欧州連合(EU)の公式の報告書ですが、『臨床データは足りず、メカニズムも不明だが、安全性も含めて正当なもの』という興味深い結論になっていました」

s_hp_sn__123.jpgトイレの悩みは、たとえ家族でも相談できない人が多いはずです。そういう人にはペポナッツが打ってつけといえます。実際に、常食している人の中には、「夜5回もトイレに通っていたのが、ペポナッツを毎日20粒食べるようになって、朝までぐっすり」なんて話もあるそうです。

和寒町第3の特産品への道のり

ここまでペポナッツの素晴らしさを聞くと、気になるのは、味や商品について。ペポナッツを商品化したのが、(株)和寒シーズの代表取締役の平崎徹(ひらさき・とおる)さんです。

和寒町に深い縁のある方かと思いきや、そんなことは全くなかったという平崎さん。和寒町出身の奥様と出会い、「和寒町で妻の家族と農業をするのもいいな」とふと思い、和寒町にやってきたのが10年前とのこと。

s_和寒シーズ.jpg「和寒町に約10年前に足を踏み入れ、今から5年前にペポナッツの商品化の声がかかりました。しかし当時は、どういう工程を踏めば、種をおいしくできるのか、知っている人は誰もいません。種の選別から、乾燥の方法、直火ローストの方法まで試行錯誤の連続でした」

ペポナッツの味について、平崎さんは次のように話を続けます。

「味や食感の探求は今も続いています。ナッツ特有のえぐみが少ないので、食べやすくクセになるおいしさといわれています。外国産のカボチャの種より大きくて食べごたえがあり、アーモンドやピーナッツと同様に、おやつに食べたり、ビールなどのお酒のおつまみにも最適です。お客様の中には、健康のために1日10粒ずつ食べているという、リピーターもいます」

物産展では販売1位⁉︎和寒町から全国へ

ペポナッツを使ってお菓子を作っているのが、地元の洋菓子店・フタバ屋の瀬戸志郎(せと・しろう)さんと朋子(ともこ)さんのご夫婦。ペポナッツを使ったクッキーや、ペポナッツをペースト状にして練り込んだパウンドケーキなどを作っています。どれも大地の恵みを感じる、深みのある味わいです。

s_hp_ws_150.jpgペポナッツを使った「ペポリーナ(カボチャタルト)」や「ペポのしずく(ホワイトチョコレートクッキー)」も物産展などに売り出したときはよく売れています。ペポナッツ自体も、札幌駅西コンコースの北海道どさんこプラザ札幌店で農産商品販売一位を記録したこともあるそうです。

s_ペポナッツ 商品.jpg毎日の食べ物には安全安心で健康にいい食材を選びたいものです。北海道の豊かな自然の中で、和寒町の人たちが丹精をこめて特産品として売り出す「ペポナッツ」を、いち早く毎日の食事にとり入れみてはいかがでしょうか。

最後に、現地取材をとおして「わっさむペポナッツ」の素晴らしさを実感した編集部員。ただし、みなさんが一番気になる「味」について、まだお伝えしきれていないように思います。ペポナッツの味については、『ペポナッツの味・食べ方・レシピまで徹底解剖〜北海道和寒町が生んだ天然の健康食品「ペポナッツ」〜』の記事でくわしく解説しています。

この記事は、医療や健康についての知識を得るためのもので、特定の見解を無理に推奨したり、物品や成分の効果効能を保証したりするものではありません。

写真/© Fotolia ©カラダネ
写真提供/和寒町役場

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